作曲の大変さを思い知る | クリエイターの悶絶生活編集部

作曲の大変さを思い知る

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歌手イメージ :
/ 女性シンガー
制作ジャンル :
/ ロック / ポップス
発売条件 :
/ シングルcw
工程 :
/ 作曲について

今回参加させていただいたコンペは、女性シンガーのカップリング曲でした。これが初めてのコンペ参加になります。まず参加して感じたことは、私自身の圧倒的経験値の足りなさ。依頼書のリファレンス曲(=参考曲)を聴いて、この曲に寄せて作ればいいのだなと思い、まず1曲目を作ったのですがダメでした。そもそもリファレンス曲が良くないと指摘され、依頼書に書いてある内容を真に受けてただ制作するだけでは、まるで意味がないことを学びました。

その後、すぐに次の曲を作ったのですが、これもダメでした。自分の中では自信があったのですが、全然ダメだと言われて落ち込みました。ただ、これは自分の”好きな曲”という形だけで作ってしまったなーと反省。今思えば、依頼者の意図と私自身の方向が全く噛み合っていませんでした。ここでのメロチェックを通して、依頼書の内容を深く読み取ることの大切さを教えていただきました。私はただ、表面の部分でしか内容を見ていませんでした。それでは絶対にコンペは通りません。自分がプロデュースするならどうするのか、どんな意図を込めて曲を作るのか。そこまで考えて作曲をしなければ、戦っていけないと実感しました。

そして3曲目の制作。正直なところ、ここで全力でぶつかってみて、これでダメだったら潔くやめようという気持ちで取り組みました。まず、どんな方向性の曲にするのか考えました。この曲を通して「何を歌わせるのか」。聞き手にどんなイメージや気持ちを届けるのか、というコンセプト決めから始め、メロディから考えて作りました。その結果自分の中での”良い曲”にはなったのですが、リファレンス曲とはかなり方向性が違ってきていました。そのため「ああ。ダメかな。」なんて思いながらも、なんと言われるのかという緊張の中メロチェックに出しました。すると私の気持ちとは裏腹に、「良い」と初めて言っていただくことができました。

ここまでやってみて、作曲家は本当に大変な道のりなのではないのかと感じています。好きをただ貫くだけでは到底やっていけません。頭を使い、自分なりにどうしていくべきなのか常に考えながら曲を作っていかなければならないと感じています。ですが、同時に忘れてはいけないと思うのは、音楽が好きな気持ちです。ここがなければ、そもそも曲を作るという行為自体の本質を見失ってしまうと思います。”好きな気持ち”と”求められるもの”のバランスを上手くとっていけるようになることが、最終的な目標なのでしょうか。私なりに模索しながらも引き続き頑張っていこうと思います。

アドバイスはコレだ!

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