短期決戦は楽しく! | クリエイターの悶絶生活編集部

短期決戦は楽しく!そしてシンセを買うことについて

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一年のうち何回か極端に締め切りまでが短い案件があるんですが、今年もそれがやってきました!
そういう案件の場合、超短期決戦なので肉体的には辛いものがあります。しかし、その分自分次第でその案件が成立するかしないのかが決まるので、使命感がいつも以上に高まり、やる気スイッチがかなり深く入るので精神的には結構楽しくやれています。

私は、普段から直近で使う計画が無くても「便利そうだな」と思ったソフトシンセはどんどん購入しています。
購入の際には、すぐに制作で使える「Ready to goな音源かどうか」が「音が良いかどうか」と同じくらい非常に大きな判断基準になっていますが、それはこういう短期決戦の時にとても頼りになるからです。ソフトシンセは、基本値段が高い(そもそも高いものじゃないと意外と制作にも使えない場合も多い)ので、短期的なキャッシュフローで見るとそんなにポンポン買えるものでは無いのですが、実情では、アレンジャーにはいい曲を書くことと同じくらい、より短い期間で「良い音」を作れるかどうか?が非常に重要視されるので、赤字でも将来の保険のためにビビッときた音源は進んで買うようにしています。今の所、ありがたいことに投資した分だけスピード勝負で制作を終わらせることが出来ているので、長期的にみると安定して制作を続けることに繋がっており、投資してよかったなぁと思っています。

さて、今回はごついオーケストラの上に熱い太鼓がドンドコ鳴っている、雄々しいサウンドにしなければなりませんでした。実はこの案件が来る前に、例によっていつか使えるだろうと思って新作のAudio Olliの「LA Modern Percussion」を導入していましたが、ドンピシャでした!1トラックでそこそこマッシブな太鼓の音が手に入り、曲のキモのリズムトラックはすぐに作ることが出来、その余った時間でオーケストレーションを深い所まで作り込むことが出来ました。結局、そのリズム音源によってリズム以外の部分の作り込みが出来るので、損して得取れじゃないですが、音源買っといて助かったなぁと思いました。

時間が無いと、細かい詰めやリテイクやリクエストへの対応が雑になりがちですが、第一稿でかなり時間を巻くことが出来たので、ギリギリまでクライアント様とのやり取りが可能でした。音楽の内容的にも、短期決戦とは思えないくらい満足度の高い制作が出来たのではないかな?と思っていますが、今後もどんどんスピードアップへの工夫はしていきたいと思っています。

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島 翔太朗

Epic Musicの豪華絢爛なサウンドが最も得意としながら、フルオケからダンスサウンド迄の守備範囲で、驚異の映像シンクロ率も併せ持つインスト系クリエイター

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