音域は絶対条件ではないけど | クリエイターの悶絶生活編集部

音域は絶対条件ではないけど・・・

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歌手イメージ :
/ 男性アニソンバンド
制作ジャンル :
/ メタル
発売条件 :
/ シングルcw
工程 :
/ 作曲について / 仮歌について

今回は、普段メロチェックしていて、新人作家とのやりとりを書こうと思います。依頼書で音域が書いてある時に、声優さんや新人歌手、フォーメーションが複雑なアイドルには、音域厳守が優先順位で高めと言えます。ただ中堅のアーティストなどには、敢えて歌いやすいファルセットを提案したり、半音オーバーしてもメロを優先させるかどうかは、直近の作品や様々な状況を鑑みた上で提案しても良いと考えてます。逆に年配の歌手だと、音域に少し余裕を持たせて提案した方が良いと思ってます。更にシングルだと、ライブで後半連続して歌う可能性があるので躊躇しますが、アルバムやc/wだと検討の余地もあると思ってます。従って音域が記述していても、それをどの様に受け取るかは、幅があると言う事になります。

その新人作家は、メロチェック終了間際に音域オーバーが多数発覚して、それも比較的新人の声優さんだったので、検討し直しになりました。すぐに仮歌入れて提出したいと思っていた矢先だったので、この余計な遠回りが新人作家に発生してしまうリスクといえます。案の定、メロディバランスがとれた後の修正は、一軍作家でも難航するのに、この時も大変時間がかかってしまいました。新人作家は作曲する事で一杯になってしまい、歌い手に対する愛情というか、プロデューサーとしての見解がもうちょいあると良いのに・・・と思ったケースでした。

アドバイスはコレだ!

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クリエイターの悶絶生活編集部

2002年に全員実績ゼロの新人作曲家4人のみで作家事務所として創業し、現在はメジャー案件の歌ものを中心に、番組BGMやライブ音源、ゲームやその他インストも制...

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