クリエイターの悶絶生活編集部

隙間産業のつもりがすり抜けて行ってしまった例

男性アイドルグループの、ライブ中の一部分で使用される楽曲のプレゼンの時のお話です。今回のようなインスト案件の際は、色々な都合で(割愛)、デモ+本アレンジという段階を踏まずに、いきなり完パケ前提で制作します。

僕は普段から、デモの段階で本アレンジもそのまま使えるくらいの意気込み(あくまで意気込みですw)で制作していますが、流石に1音1音まで何時間もかけて精査することはありません(その分メロディや歌詞に時間を割きたいからです。)
ただ、プレゼンやコンペとしては手順は同じなので、最初から詰めながら作ることは、制作カロリーとしては結構重いです。まだまだ編曲力が強くない僕ですから、他の作家さんに負けないように色々工夫するわけですが、毎度僕の作戦としては・・・

「隙間産業」を狙っていきます。

どういう事かというと、発注内容に沿ったストレートな楽曲を書いたとしても、クオリティは専門の作家さんに勝てる見込みがないので(笑)、少し先方の意図からズレていたとしても、別ルートでのご提案をしてみる、というものです。

とはいえ、これはこれで難しいもので、別ルートで提案するならそれで筋の通ったものを作らないといけなくて、結局は提案力とそれに見合ったクオリティが必要になってくるわけです。

「キッズが踊りやすく、和テイストのある楽しい感じのミディアムアップ」というリクエストに対して
・あえて激しめの和風ロック
・あえてスウィングで盆踊り風のリズムにして和風を演出

の2パターンで書き直しながら提案しましたが、残念ながら一切突き刺さる事なく玉砕してしまいました。
作業的にも重かった分、悔しい一件でした!