クリエイターの悶絶生活編集部

リファレンスらしさ

Drum in Music room - Interior design 3D Rendering for Background , design , artwork and other

今回の案件は、「バンドとエレクトロの融合」がテーマだった。リファレンス(=参考曲)として指定されていた楽曲は普段あまり聴かないタイプのものであったが、バンドとEDMらしさの融合そのものは昨今色々耳にしていたこともあり、安易な気持ちで参加表明した。「全面ディストーションサウンドを求めているわけではない」というような表現もあり、クリーントーンのカッティングから始まるハーフタイムシャッフルのビートで、ややファンク気味なアプローチでバンドサウンドを制作していった。

しかし、1度目に提出した後に受けた指摘が、「リファレンスらしさが足りない」ということであった。正直なところ、リファレンスとは別の角度で挑戦できることが前提の参加表明であったため、全くもってリファレンスに近い雰囲気のものを作る気は無かった。もっとリファレンスに寄せるように指示された時点で、「あ、これはもう無理だな」とは薄々思っていた。せっかくなのでエレクトロサウンドの練習がてら、攻撃的なサウンドを取り入れた修正に取り組むだけ取り組んでみたものの、再提出分に関しても「アレンジが何がしたいのかわからない」と一蹴され、最終的に返却に。
しかし今改めて聴き返してしてみても、正直リテイク分よりは初稿の方が良かった印象もあり、初めにイメージしたものを根本から覆すことはそもそも難しかったのかもしれない。
そして、リファレンスとして挙げられている曲は大半が世の中の流行りの曲であり、サウンドをリファレンスの雰囲気から逸らすと担当者のニーズからも離れてしまうリスクが大きいということを学んだ。

アドバイスはコレだ!