アーティストリサーチが不十分で、どうやって半歩先を導けるのでしょうか?不可能です! | クリエイターの悶絶生活編集部

ポイント

名前を知っている程度の理解力では、作品提供は不可能です

対策01

アーティスト理解力

アーティストを知りすぎて困ることはありません。依頼が来ても、そのアーティストを分析&理解出来ていないと、ストライクゾーンが分からないまま制作することとなり、目をつぶってボールを投げるだけになります。アーティストとは運命共同体としてイメージする為にも、過去の音源やライブ、特集番組など色々確認しましょう。もしデビュー前のアーティストや新規アニメの案件など、情報ナシで制作スタートする場合は、既存のものからどれが近いか想定して、その先にどの様な楽曲が求められているのか妄想力を発揮しましょう。

対策02

常に半歩先へ

昔から知っているとか、テレビで時々見る程度では油断禁物です!半歩先を提案するには、身内として妄想出来る距離感が大事です。例えば次のシングルを想定した時に、アイディアを複数プレゼン出来るかどうか、それが間違っているかどうかではなく、自分の信念として説明できるかどうかが大事になります。そのアイディアをメーカーは欲しがっているケースも多いので、楽曲企画力も十分武器になるのです。もし、過去にリリースした曲に似ていると言われても、アーティスト想定がうまく合致していると言えますので、改めてシングルcwやアルバム曲、CDバリエーションの差し替え曲も含めて既存曲を試聴すると、提案の精度がアップしていきます。

対策03

音域の受け取り方

歌手の音域は、結論から言うとプロデュースの一部です。本来歌手の使用音域は、「守らないと歌えない」と考えがちですが、採用楽曲はオーバーしている事もあります。例えば、新人歌手の場合は無理させられないし、アイドルグループの場合もフォーメーションダンスしながらの歌唱やメンバーが入れ替わったりすることもあるので、あまりオーバーしない方がいいと言えます。逆に中堅の歌手だとしたら、音域よりは美メロを追求したりファルセット(=裏声)の開拓もカスとしてのスキルアップになったりもします。もしシングル依頼の場合は、音域によってはライブ後半でシングル連続歌唱の時にもたなくなるのと美メロの追求のどちらを優先するか、悩み所です。この様に、音域は活動年数や目的によって、総合的に判断すると良いかと存じます。それと余談ですが、あまり広い音域で制作してしまうと、その楽曲がボツって別の歌手に提出したいと思っても音域によっては提出不可になりますし、カラオケの歌唱回数も少なめになってしまうリスクにもなります。