一生の仕事としての音楽
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- 第07条 継続は力
ポイント
対策01
最初の難題
実は、作曲家として採用が出た駆け出しの頃に、折角なれた作曲家を辞めてしまう人が多いです。何故かというと、下積みがない新人ほど次の採用まで時間がかかるからです。一般的にプロでも採用率が低めなので、その内「自分には才能がない」と悟ってしまい、徐々にモチベーションも減衰して最後は筆が止まってしまうパターンが殆どです。「作りやすい分野は競合相手(=集約曲数)も多い」「勝負できる音楽分野が狭い」「制作に時間かかり過ぎる」など、原因を探ると自分のスキルの弱点で凹んでしまい、その闇に支配されてしまうのです。採用される程の才能を証明したのに・・・、です。そんな時は、再度短期・中期・長期目標を再設定してみましょう。それだけで、他人と比較して無闇に自信を失うよりも、自分が何をしないといけないかが目の前の課題も再認識出来るはずです。まずは、一つ一つ解決していく順番をつければいいのです。それと大抵自信が無くなる時って、一人でいる事が多くないでしょうか?そういう時は、誰かを頼るのも一案です。その解決力は、スランプ脱出法そのものになるのです。
対策02
現実は逃避不可
最初の採用曲の印税が少額だとしても、その曲は仕方がないと割り切りが大事です。万が一売れなかったとしても、提供側の一員として結果を受け入れざるを得ないと言えます。違う言い方すると、大御所の作家も同じ思いを沢山しているので「同じ悩みにたどり着いた」という事です。大事なのは、折角採用されるスキルを身につけたのなら、同じ様な場所を耕して花畑にすることで自分のブランドを育成してもいいし、気分を変えて他の畑を耕してもいいので、とにかくその採用力を次に展開させましょう。そして、自分の名刺代わりになるカタログを貪欲に増やして行きましょう。
対策03
独りで戦わない
事務所との人間関係だったり自信作を提出したのに結果が出なかったり、普段から凹む事が多い日常を健全に保つには、マネージャーとコミュニケーションを十分にとっておくと良いです。遠慮したり面倒だったり、連絡取らないのは作家の寿命を縮めるだけと心得て下さい。マネージャーには「お買い得な案件(=採用されやすい案件)」を常に抱えているので、気軽に聞ける関係を維持しないと損するのは作家自身です。それと、同じ境遇で戦っている作家と話すのも救われる事があると思います。とにかく、親身になって助けられるのは「身近な人」に尽きるのではないでしょうか。
対策04
運命共同体の範囲
事務所と作家は、当然「運命共同体」です。従って、事務所がどんな取引先(会社名というより、担当者の人間性)と仕事をしているかも、作家にとっても重要な情報なのです。そしてアーティストや案件には、競合相手が存在するので、同時期に節操がない仕事の仕方をすると、打ち所悪くなった場合はフェードアウトされてしまいます。つまり長く仕事を続ける為には、アーティスト含めて運命共同体として認識しておくと良いでしょう。それとたまには、マネージャーに次回だけでもと打ち合わせに同席するのを相談してみたら如何でしょうか?もし問題なければ、ヤル気満々に理解されるのと制作する作品の精度もアップすると思われます。