第01条 度胸と覚悟と少しの勇気
2019年04月4日
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制作感想
作詞
スタートラインに立ってみて
オーディションへの応募の際私は、会社員を辞めてから半年強が経っておりました。体調を崩していましたが、回復するにつれて就職しなければという焦燥感と、自分の大好きなもので生きていきたいという場合によっては背反する思いを常に持っておりました。 元々、日本語が好きで小説などを読んでいる時・映像作品を見ている時・歌を聴いている時、ふいに胸に刺さる言葉が多々ありました。極論を言えば無機質な文字列にしか過ぎない台詞や歌詞。それが大きな支えとなることを、ここ数年は改めて感じることが多かったです。 こんな私ですから、言葉という人によって受け止め方が異なるツールを使って、大変難しいであろうということは承知...
2021年1月7日
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制作感想
作曲
対象アーティストっぽさ
今回参加させていただいた案件は、女性シンガーのシングル曲、アルバム曲でした。いくつかジャンルがあったのですが、まずは1番作りやすそうだなと思ったバラードを選びました。 納得のいくものができたので、メロチェックに提出。すると、「この曲、他の案件で合うものがあるからそっちに提出してみない?」とのこと。自分自身も「なんか対象アーティストっぽさが足りないなあ、なぜだろう?」と思っていて、別案件でとてもしっくり来たのでそちらに提出することにしました。 そして、この案件用にもう1曲作ることに。 次は思い切ってジャンルを変えてみることにしました。 それはあまり馴染みのないジャンルだったので、まず...
2021年1月6日
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制作感想
作曲
初採用までのお話
今回、やっと初採用をいただけたので、これまでの経緯について書きたいと思います。 私が初めて作曲をしたのは6歳の頃でしたが、プロの作曲家を志したのはほんの1年半前の20歳の時でした。ずっと趣味で作曲をしていて、漠然と「楽曲提供してみたいな〜」と思ったのがきっかけでした。どのようにしたら作曲家になれるのかも全然知らなかったので、まずネットで「作曲家になるには」で検索してみました。すると、メジャーアーティストの曲はコンペで決めていることが多く、コンペに参加するには作家事務所に所属するのがベターだと書いてあったので、事務所を検索することにしました。 そして、1番最初に見つけたのがグローブ・...
2020年12月17日
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制作感想
作曲
困った時は悩まずお金で解決!?
例えば、普段使わない楽器を入れるような制作のオーダーがあった際、元々DAWに入っているシンセで一旦間に合わせますが、その楽器がメインで鳴るような楽曲だと、どうしても噓っぽくなってしまうというか、楽曲自体の質が低下してしまいがちです。 こういう時、その楽器に対してEQやベロシティをいじったり、コンプを見直したり・・・、気づけばそれを永久ループしていて何も解決していない事ってよくあると思います。そういう時にオススメなのは「つべこべ言わずにお金を使え」です。笑 というかそうしないと解決しません。薄情な世の中ですよね。以前、事務所の先輩に「どうしたらもっと良い曲やアレンジができるようになります...
2020年11月24日
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制作感想
作曲
音域に捉われすぎるな!
本当の歌の事は歌い手にしかわかりません。僕ら作曲家の「わかっている」は「わかっているつもり」なのかもしれません。歌い手の「プロ」に話を聞く事はとても大事だと思っています。 楽曲の発注書には、その歌手の「可能音域」を記載していただいていますが、果たしてそれはどこまで信用すべきか?守るべきか?という事です。 もしかしたら、本当に「その歌手の可能な限りの音域」を書いていて「ベストに歌える音域」を書いていなかったり、「ベストに歌える音域」を書いていて「その歌手の可能な限りの音域」を書いていない場合もあるかもしれません。 曲を書いている時によくあるのが、サビを作っているときに、後半の盛り上...
2020年11月22日
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制作感想
作曲
グローブ・エンターブレインズで初コンペ
僕は、作家として15年以上経験があったのですが、今後についてあまり光が見えていない状態でした。2019年9月の末にたくさんHPの閲覧をしていた作家事務所の中から、どこなら自分の能力を100%出せるのかを慎重に考えていました。正直なところキープ曲も数曲ありましたし、作曲・アレンジ共に自分なりの自信は持っていたので、どこに送っても即ダメみたいな事にはならないと思っていたのです。 その中で目に付いたのが、グローブ・エンターブレインズでした。音楽関係の友人の誰に聞いても「聞いたことがない」と言う答えが返ってくる事務所ではありましたが、2つ気になったことがありました。 1つは、コンペに勝つた...
2019年10月29日
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制作感想
作曲
サビ終わりって難しくないですか?
こんにちわ! 今回のテーマは、タイトル通り「サビ終わりって難しくないですか?」って事です。用途は、ゲームの主題歌で約90秒の曲を作ってください!!というオーダーシートが届きました。 ん?ゲームの場合は、サイズがジャスト90秒ではなく、約90秒なんだ〜。へー。なんて思いました。 曲調は、メッセージ性のあるメロディアスなロックバンド風の曲が欲しいとの事で、アコギが似合いそうな少し切ない曲を制作開始! テンポイメージはリファレンスを参考に、コードイメージはメジャーセブンス系を中心に!メロは一回で覚えれるように、難しい事はなるべくせずにモチーフを力強く! 1回目の提出で、おおよその方...
2019年10月23日
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ノウハウ
新人作家さんの最初の試練!?
トライアルを始めた作家さんにとって、何と言っても最初のハードルは、いきなり始まる実依頼への対応力ということになります。今までペースもクオリティも自分自身で自由に(楽に?)組み立てていたのが、急にリアルな依頼概要に沿って制作していくというのは、ぬるま湯で生活していた時とは一変して、想定外の激アツ熱湯風呂に入る様な「これがプロの温度か!」と感じるのではないでしょうか?そして徐々に、指定の音域内でメロを作るのがとてつもなく高いハードルに思えてしまい、応募時はキャッチーなメロディ制作に自信があった筈なのに、徐々に迫ってくる〆切に焦っていくのです。 何とか作業を進めて、ようやく1番のメロディが出来...
2019年7月28日
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制作感想
編曲
アレンジャーの日常~導入編~
今回はアレンジ(編曲)作業の工程を、ある楽曲のケースを参考にざっとご紹介したいと思います。これは私個人のやり方ですので、実際はアレンジャーによって様々だと思ってください。今回はシングルの表裏を同時にアレンジ、作曲も同じ作家、という状況でしたので、二曲の差別化を図るという大きなテーマがありました。そのうちの表楽曲のアレンジ作業を今回は振り返ってみたいと思います。 今回は自らの作曲ではないため、まず社長の方から案件の説明(案件名、作家名、スケジュール)を受けます。 ここでまず、吟味すべきはスケジュールになります。アレンジ作業というのは、最終ミックスの手前の作業となるため、時間のバッファーが...
2019年10月10日
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制作感想
作曲
初採用の想ひ出
まずはじめに、楽曲というものはリリースされた時から作家の手を離れ、パフォーマンスをするアーティストとリスナーで作られる「世界」になると考えています。裏方である作家はあくまで裏方、その影が見えない楽曲、つまり「世界」が理想だと私は思っています。これから裏話を綴っていくわけですが、その「世界」を壊さぬよう、慎重に進めていきたいと思います。 はじめは、私の初採用の時のお話になります。別のお仕事でお付き合いしていた現事務所の社長から、楽曲コンペのお誘いを頂いたのが始まりでした。当時私は、女性ボーカルとユニットを組んでおり、そこで作っていた楽曲ジャンルに近い案件を選び参加することを決めました。「採...
2019年10月2日
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