作曲イメージとEQ初歩編 | クリエイターの悶絶生活編集部

作曲イメージとEQ初歩編

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歌手イメージ :
/ 女性声優ソロアーティスト
制作ジャンル :
/ ポップス
発売条件 :
/ アニメ挿入歌
工程 :
/ 作曲について / 制作全般について

今回のコンペは、アニメ劇中に使用されるアイドルソングでした。テーマとしてはライブで激盛り上がる曲。特定のリファレンス(※参考曲のこと)は特にない案件でしたので、僕はリズムリファレンスのみを決めて作業に入りました。結果としては、このリファレンンスを決める作業、と言うものをもっと完成のイメージを持って、別のリファレンスも探すべきでした。
作業中に頂いたアドバイスとしては、リファレンスは3つほど立てると良いということ。

今回終わってみて、改めて振り返ってみるとリファレンスを3つ立てると言う事の大切さを理解できる作業内容でした。次回からはリズムリファレンス、音色リファレンス、楽曲リファレンスなどを立てて制作に臨んでみたいと思います。
どうしても完成イメージが弱いまま作業に入ると、途中で「この曲は、何を目指しているんだっけな・・・」と言う心の声が聞こえてきてしまい、「ここのパートを変更するなら、作業的には4時間は後退するぞ・・・まずい、まずい」と言う気持ちになってきて、「もう締め切りが・・・まずい!まずい!ウォーーーー!!!ここはこのまま進むしかないぞー!!」と言う妥協点が出てきてしまい、焦るだけで精神的にも良くありません。制作者として、こんな事には誰だってなりたくないと思うので、作業の始めのうちに可能な限りゴールのイメージを強く想像してから制作をスタートさせることを今回学びました。そうする事により、制作時に楽曲への迷いも減って、自分自身の能力としてアーティストに対してのプレゼン力、プロデュース力も向上していくんではないのかなー、なんて思っています。

その他今回の楽曲の作業中で頂いた驚きのアドバイスは、ビギナーのうちはEQを使わない方が良いと言う事。これは本当に目から鱗な結果を生みました。僕は元々コンペ用のdemoを制作する時のEQは、無駄なLowをカットする事位しかしてなかったのですが、EQの使用をやめる事により、余計な作業を減らすことができてスピード向上!更には、全体的なパワー感を増す事ができました。今まで良かれと思って、ボーカルやハイハットなんかの低音はバシバシ切っていたのですが、あまりに何も考えずに、雑誌やネットなどで得た知識を鵜呑みにして作業すると、その作業が持つ本質的な意味を失ってしまうという実体験ができました。

自分を含め、まだまだEQ上級者へは遠い方へのアドバイスとしては・・・
1、EQで補正を前提に考えるよりもまずはEQも必要ない位の音選び!!
2、楽器同士が喧嘩しないためのフレーズワーク、ボイシング調整!
3、そして調整はボリュームとパンで!!
の3点をまずは徹底的に鍛え上げる事が上級者への道かと今は思ってます!!そんなリファレンス術とEQ術を学べた、今回の作曲でございました。

アドバイスはコレだ!

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トライアル(作曲)

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