これまで「自分で歌うため」の曲ばかり書いていましたが、ひょんなことから「アイドルへの楽曲提供」を志し、グローブ・エンターブレインズの門を叩きました。
と言っても、応募は自分で選んだ課題曲に当てた歌詞とプロフィールをメールに貼って、ポチっと送信しただけ。返事来るかなあ、来ないかなあ……と悶々とする間もないほどの爆速でご返信をいただき、更にはコンペの案件情報まで送られてきて、驚きのあまりええっ!?と声が出ました(笑)
筆の速さだけには自信があったので、早速制作に取り掛かり、張り切って(必要無いのに)仮歌まで録り、4時間ほどで原稿送信。
・・・結果は没。慌ててもう一度書き直し、翌日には送信。その後、大友さんに気になる部分を赤字にしていただき、Skypeでダメ出しをいただく。
ここでようやく、今まで自分がいかに「何も考えずに」詞を書いてきたか、ということを思い知りました・・・。
元のメロディをいじる(音符を増やす・減らす)など言語道断、一発でレッドカード。などという、基本中の基本から、一つ一つの言葉の「必要性」、物語の表現、コーラス部分の歌詞の使い方、文節のマッチング度合い、時間軸の意識、「小手先で書いてはいけない」などなど・・・。ここでは書ききれないほどたくさんのダメ出しをいただきました。1を10にするための「アドバイス」ではなく、0にすら辿り着けていないことに気付かせてくれる「ダメ出し」です。
作詞家は、日本語を扱う仕事。曖昧な、ありきたりな言葉でメロディを埋めるだけだったり、正しく機能していない言葉が羅列されているような歌詞は、存在価値0です。
自分の作品ならそれでいいかもしれない。けれど、作詞家は依頼してくださった方、ひいては「誰かのものになる」ための作品をつくる仕事です。そういう仕事をするために、私は門を叩いたわけだったのですが・・・。
歌詞を書くって、難しい・・・。今まで何の気なしにやっていたことが、突然脅威に感じた夜でした。
ですが、大友さんからのダメ出しはとても具体的でわかりやすく、課題点もたくさん(どころではない…)見つかったので、次こそは0に、そして1に出来るように、勉強して妄想力・表現力・語彙力を身につけよう!と奮起しています。運も実力のうち、と言いますから、いつ何時もどんな依頼にもしっかり対応できるように、日頃からアーティストさんなどの研究もしつつ、降ってきた運を逃さない瞬発力も鍛えないといけませんね。