グローブ・エンターブレインズで初コンペ
2849 view
制作感想
作曲
失敗しない計画とは!?
9月の目標は、「とにかく早く出す」という事でやっていましたが、特に成果も出ず、計画したものの思い通りに行かない。ということが続いていました。 とある映画を見ていて(話題の韓国映画です)「失敗しない計画とは、無計画だ」という言葉が出てきており、「なるほど。」と思った僕は、とにかく無計画にやる事だけやるという作戦に出ました。笑 結果オーライな話なのですが、表題曲、c/wの2曲の発注があり、こちらの提供先はこれまでもチャレンジした事があり、散々玉砕してきたので今回はスルーするつもり満々でしたが、事務所的に大事な案件なため、当時他案件で忙しかったものの参加要請を断る理由もないのでとりあえずやる...
334 views
制作感想
作曲
インスピレーションとアレンジ
コンペには何度か参加させていただいていますが、こうして書かせていただくのは初めてです。 今回の依頼内容は、スタンダードなガールズポップスということでした。しかしながら、スタンダードなガールズポップスといっても非常に多面的な捉え方があります。なので最終的に、はみ出しすぎなければ基本的には大丈夫だろうというスタンスで、ある程度自由に制作しようと心がけました。 まずは、基盤となるリファレンス楽曲を試聴した上で早速制作に取り掛かりました。自由といっても、さすがにクライアント側の方針を蔑ろにすることは許されません。そこから方向性を固めます。自分が制作において重要だと思っていることは、”ファースト...
357 views
制作感想
作曲
「歌詞」なのか「文章」なのか?
学生の時、同級生に詩を書く友達がいました。色々賞を取ったり雑誌にも載っていたのですが、セコい僕は彼に「歌詞かいてよ」と頼みました。所謂「詞先」ってやつです。 いざ上がってきた作品を見た僕は絶句してしまいました。 「・・・曲にならねwww」 つまり、普通に文章の作品というかポエムというか小説みたいなものが上がってきたわけです。詩も歌詞も同じ文字を扱う作品だとしても、俳句に五七五のルールがある様に、歌詞にもJpopならJpop、ラップならラップである程度形式的なルールがあるのです。ただ、そこまではっきりした縛りがないのも事実なのですが、どうしても音楽は4拍子なら1小節4拍、進行はある程度...
884 views
制作感想
作曲
意識していること
アニメタイアアップが決まっている女性アーティストさんの楽曲を制作アプローチさせて頂きました。 楽曲を作るというのは、とても苦しいですね。自分の中のOKラインと、先方が求めているであろうラインと、仮に自分の楽曲が選択された時、一般視聴者に”いいっ!”と感じさせたいラインと、そんなことを考えながら奮闘しています。 でもその中で一番優先度が高いのは、やはり自分の中のOKラインですね。その上での「他の要素」でした。 皆さんもそうかな、とは思うのですが、毎度作曲をする際に意識していることがあります。何かしら新しいことをやってみる、ということです。それはコードであったり、メロの作り方であったり、...
354 views
制作感想
作曲
間奏の重要性
今回は、比較的私の得意ジャンルで募集していた案件で、すぐに参加表明をさせていただきました。 募集ジャンルは、デジロック系。 私自身ギターでお仕事をしている関係もあって、その手のジャンルには長けていると思っておりました。 バンドサウンドは問題なく、肝心のデジタルチックな感じも私なりに様々なアプローチを繰り広げたつもりでした。 今回に関しては私の都合が全く合わない関係もあって、メロチェックが受けられなかったため、楽曲の完成度を高めた上で提出させていただきました。 メロディに関しても、力強さとキャッチーさをバランスを取り、これでいける!と思っていたのですが・・・。 提出後になるの...
932 views
制作感想
作曲
メロディの古さ、新しさって?
今回は、シングル表題曲の依頼を制作させていただきました。締め切りが長めだったため、当初はじっくりメロディを選定しようと考えていたのですが、そこで問題になったのは「王道」というワードでした。 発注書には、プロデューサーの方や担当の方がイメージするワードが多々記載されているのですが、この「王道」というワードは多岐にわたり想像されるワードでもあります。例えば、「国民的アイドルのような王道」といっても、AKB48などのような割と新しめの路線。90~00だとモーニング娘なども王道と捉えられると思います。従ってまずは、担当の方が思い描く「王道」を私なりに理解しようと努力しました。 そこで問題に...
643 views
制作感想
作曲
メロが進まない時
今回はゲーム内の女性アイドルグループの楽曲を制作アプローチさせていただきました。 当初、制作が決定してから締め切りまではある程度の期間がありましたので、内心では早めに終えて、前倒しで次にいこう、と思っていたのですが、思い通りにいかず結局ギリギリとなる始末。反省。。修行が足りません。SHOWROOM社長の前田さんではないですが、今この瞬間にもバットを振っている人がいるかと思うと、常に成長できるようロスのない作曲環境、ひいては生活環境作りをしていかねば、と感じます。 ちょっと、というか、かなりレベルは違いますが。。いいんです、心がけは誰でもできますし、成長もできます。 制作ですが、過去の...
374 views
制作感想
作詞
同じコンセプトで書く難しさ
たまにある発注として、「テーマだけを少し変えて、過去にリリースした楽曲と同じコンセプトで書いてほしい」というものがある。要するに、全体的な世界観や楽曲のイメージは前回の作品を踏襲しつつ、モチーフやテーマだけを変えて同じテンションやノリで書いてくれ、ということだ。その過去楽曲が他の作家さんの作品であれば、普通に書いていても必然的に自分なりのカラーに変わるのでそれほど苦労しないのだが、そのリファレンスになっている楽曲が過去の自分の作品である場合、色々と考えるべきことが増えるので少し難しくなる。今回の発注がそれである。 まず考えることは、「同じようなイメージ」というのを、「どこまで同じようなも...
401 views
制作感想
作曲
下調べに救われた日
今回の案件は、前回と同じアーティストさんの再発注でした。作家さんによってコンペ曲へのアプローチの仕方は様々だと思いますが、私はアーティスト情報や発注時に記載があるコメントや参考楽曲などはわりと入念にチェックする方だと思っています。(おそらく。)アニメのタイアップがある時は、当然そのアニメの原作もチェックします。その原作が面白くてつい読みこんでしまい、本題の楽曲制作になかなか手がつけられず、という本末転倒なこともままあったり。 ですので、前回と同じアーティストさん、ということは、参考楽曲やコメントに追加の部分があるにせよ、ある程度はすでに調べがついている状態でのスタート、となるわけです。加...
344 views
制作感想
作曲
1音符の大切さ
今回はアニメのED主題歌の案件でした。同時に、歌手が女性声優アーティストさんのシングル曲ということもあり、両方向からの希望に添えるような楽曲にする必要があり、そこに向けて制作と向き合いました。 楽曲を作る際は、参考楽曲や求められている曲の方向性、歌詞のイメージを自分の中に落とし込むための作業に、なるべく時間を取ろうと心がけています。自分が歌い手さん、もしくはマネジメントされている方の立場ならどういう曲を作ってほしい、と思うだろうか?そんなことを考えます。 今回も参考楽曲、アニメの詳細、アーティストさん情報はチェックし、制作に取り掛かりました。とは言え、イメージは持つもののやはり簡単...
376 views
制作感想
作詞
提出されない悔しさ
初めてのコンペは、トライアル合格の連絡をいただいた翌日。「明日締め切りのコンペがあるけど、筆は早い方?」と言われ、「やらせてください!」と返事をしました。情報収集をしてその日のうちにフルサイズで提出。そこで、初めて歌詞のチェックをしていただきました。 実は私、今まで歌詞チェックというものを受けたことがありませんでした。約1年半別の事務所でコンペに参加してきましたが、ただ提出するだけ。自分の歌詞がどのくらいのレベルなのか、さっぱりわからない状態でした。でも長く続けたこともあってか、そこそこの自信はあったんです。 でも結果はというと・・・ボロボロでした。「意味が分からない」「薄っぺらい」「...
939 views
制作感想
作曲
練りこむ!?
今回は、ゲームのキャラクターが歌う楽曲の案件でした。期日まであまりなかったのですが、過去のストック曲で参考楽曲のテーマに合いそう曲があったので、少し手直しをして提出しました。 ジャンルとしては、ダンス調のポップス。メロディとアレンジは元々あるものを軸に、さらに求められているものに沿うように、今の楽曲をより良くするためにアプローチしていきました。「もっとサビ感が出るように」という修正を受けた際は、「今のこの楽曲でこれ以上何かできることがあるのだろうか・・・」と、はじめはゴールが見えない状態でした。ですが、それでも考え、できることを試し、使える時間ギリギリまで挑戦して結果出来上がった楽曲を振...
600 views
制作感想
作曲
「ありきたり」な曲は求められていない
年末までにもう1曲くらい参加しておこうかな、というところで、得意な「甘酸っぱい青春恋愛系ポップソング」の案件が舞い込んできました。締切が短めで、スケジュール的にもだいぶ厳しかったのですが、かなり自信のあるサビが降ってきてしまい、「これでダメなら他は無理でしょう!」と思い、参加を表明しました。タイアップになっていた漫画も非常に面白く、自分の世界観に合った曲を書けそうな様子で、ほぼ1日でメロチェックまで持っていくことができました。 しかし、事務所の評価は「歌詞も弱く、メロもサビがありきたりでこれでは勝てない。一応ストライクゾーンには入っているので提出するかは任せる。」みたいなもので、正直かな...
1249 views
制作感想
作曲
スケジュール調整も楽曲制作のうち
今回は「これ参加してください!」という連絡が事務所からきて、参加することになった案件でした。別の仕事が休みの日でないと仮歌入れができないので、なかなかスケジュール的に都合が難しい部分がありましたが、なんとか間に合いそうだったのでとりあえず作ってみることにしました。 正直なところ、今回の制作過程に関してはあまり何も覚えていません。案件のアニメの曲をいくつか聴いて、「あー、だいたいこういう感じを求めているのね、」みたいな感覚を掴んで、あとは得意技で作ったような形だったと思います。ほぼミックスまで済ませて歌入れを待つ状態になってから、最後に突然修正(しかもテンポや小節数に関わるなかなかに面倒臭...
301 views
制作感想
作曲
言いふらす!?
この何ヶ月かは、ありがたい事に所謂「決め打ち」の案件をいただいていたり、プレイヤーの方も色々バタバタしていたので、コンペに参加してもストックリメイクでやりくりする事が多かったのですが、何としてでも書き下ろしたい案件だったので、無理やりスケジュールを空けて書き下ろしました。 この件に関しては、昔から自分が馴染みのある作品用のものでしたので、制作はいつもより「降りてくる」のを待たずしてスムーズに進められたのは良かったのですが、最もやってて良かったと思ったことは、今回のタイアップの作品が好きなんだ〜!ということを割と普段から周りに話していた事です。 そういう意味でも、いつもより気合いが入...
349 views
制作感想
作曲
グローブ・エンターブレインズで初コンペ
僕は、作家として15年以上経験があったのですが、今後についてあまり光が見えていない状態でした。2019年9月の末にたくさんHPの閲覧をしていた作家事務所の中から、どこなら自分の能力を100%出せるのかを慎重に考えていました。正直なところキープ曲も数曲ありましたし、作曲・アレンジ共に自分なりの自信は持っていたので、どこに送っても即ダメみたいな事にはならないと思っていたのです。 その中で目に付いたのが、グローブ・エンターブレインズでした。音楽関係の友人の誰に聞いても「聞いたことがない」と言う答えが返ってくる事務所ではありましたが、2つ気になったことがありました。 1つは、コンペに勝つた...
2849 views
制作感想
作曲
サビ終わりって難しくないですか?
こんにちわ! 今回のテーマは、タイトル通り「サビ終わりって難しくないですか?」って事です。用途は、ゲームの主題歌で約90秒の曲を作ってください!!というオーダーシートが届きました。 ん?ゲームの場合は、サイズがジャスト90秒ではなく、約90秒なんだ〜。へー。なんて思いました。 曲調は、メッセージ性のあるメロディアスなロックバンド風の曲が欲しいとの事で、アコギが似合いそうな少し切ない曲を制作開始! テンポイメージはリファレンスを参考に、コードイメージはメジャーセブンス系を中心に!メロは一回で覚えれるように、難しい事はなるべくせずにモチーフを力強く! 1回目の提出で、おおよその方...
2248 views
制作感想
作曲
発注の本質
今回制作する際に、依頼の内容は邦楽の有名なファンタジー系バンドの雰囲気がありつつ、戦うイメージも兼ねたコンセプトがありました。しかし、その参考曲の雰囲気を残しながらバトルの雰囲気を少しつけるというのは、未知の挑戦にしてかなり難題なものでした。チェックを通してどうしても明るくなりすぎてしまったりと、発注の本質を汲み取るということができなかった依頼でした。なんとかそれ相応なものはできましたが、最初の提出が遅れた影響もあり、ギリギリな作業になってしまい、今回の制作は苦痛が続く戦いでもありました。 結果としては決勝までは行ったものの最後に敗れてしまいました。提出の条件はシンセメロでも問題はありま...
252 views
制作感想
作曲
忙しい中でのクオリティ維持
今回はゲーム収録楽曲の案件で、バンドの方向性はスカロック。自分の世代的にスカバンドは流行っていたので、曲の感覚は体に入っている分、取り掛かるのに腰は重くなかったです。 普段は下調べや準備などでまとまった時間が必要なので、最初の一歩のハードルが高かったりしますが、その時間が必要無い分すぐに組み立てに入ることができました。ただ、今回に関してはバンドにとって変わり種曲で、クラシック曲のモチーフを入れるという指定があり、自分の中の作曲の定型文に当てはめて制作できないので、ここで躓く事になりました。さらに、普段並行しているギタリストの仕事で、RECやツアーのリハーサルががっつり入っていたので、締め...
256 views
制作感想
作詞
捉えきれないままでの戦い
ビジュアル系歌詞、完全無知なジャンルだった。 最近はもう、「ストライクゾーンが全く分からない」ということはあまり無かったのだが、今回は完全に迷走した。リファレンスに頂いていたバンドを筆頭に、V系と言われるジャンルの歌詞を片っ端から見ていったのだが、個人的な「好き嫌い」ではなく、単純に「分からない」というのが最初の正直な感想だった。何というか、抽象的な世界観のイメージ歌詞がめちゃめちゃ多く、展開も殆どないので何について歌っているのかが全く分からない。聴きながら何となく考えたのは、「現実感がないほうがいいのかもしれない」ということだった。彼らは「日常の人」ではなく、メイクをしてステージに上がる、...
325 views
制作感想
作詞
正攻法か変化球か
今回の発注は、「あまり曲調には寄せないで書いてほしい」というオーダーだった。最初にデモを聴いた時、確かに全く作品の世界観には寄り添っていない曲だなと感じたし、正直「無理あるだろそれ」とも思った。この手のオーダーの時は、「この曲にこの詞である必然性」をいつも以上にしっかりと描けなければ採用されないと思う。なので、キャラクターのセリフや性格等、詞になりそうなものを片っ端からメモしながら、丸一日かけてアニメを全話視聴した。結果的に、制作時間の約9割を下調べのみに使うことになってしまった。 元々の「曲が作品の世界観から少しはみ出している」という特性を、逆に活かした方が曲として魅力的になると思った...
314 views
制作感想
作曲
コライト体験談
大先輩クリエイターの協力を得て楽曲制作した際の話です。 原案を提出し、歌詞はこのままでメロと楽曲の方向性は全く変えよう!からスタートした初めてのコライト。楽曲依頼書は一つでも、受け取り方は十人十色であることに面白みを感じた瞬間でした。また、制作過程において自身の専門知識の乏しさは常に付きまとい、作家として自己満足で終わらない為にはまだまだ勉強しなければいけないな、と兎に角痛感しましたね(苦笑)。今回のケースは暖かくサポートしてくださる方と組めたことが本当にラッキーだったのだと思います。 コライトではより深い専門知識を得られただけではなく、自身の足りない点が明瞭になることによって直近の目...
342 views
制作感想
作曲
ロック=歪んだギター?
「ロック」というジャンルを希望される依頼がある。 私は高校からエレキギターを弾き始め、約30年間弾き続けている。エレキギターがロックに直結するわけではないが、ロックというジャンルとは何か?をなんとなくは理解しているつもり。 しかし、「ロック」と依頼されて自ら制作した楽曲は、これはロックなのか?思う事がある。 何故なら、ジャパニーズメロディに支配された楽曲になるからだ。アイドルやアニメ向けに制作する楽曲にはポップなメロディが必要だ。ここでいうポップとは、流れるような綺麗なメロディという事だけに決してとらわれないが、一部のコアなリスナー向けではなく、より多くのリスナーの心を掴むような大衆...
259 views