コンペの発注の時点で、締め切りが3、4日しかないことは良くあるのですが、更にそういう時こそクオリティの高さが必要だったりします。そんな時は、如何にしてベストを尽くすかを工夫するのですが、今回は丁度ストックで合いそうな曲があったので、発注内容に沿ってリメイクすることにしました。
元々はしっかりと詰めていた曲なので、すぐに完成するかと思いきや、思いもよらない壁にぶち当たりました。かなり歌謡テイストの曲ながら、テンポを速くしてイマドキのアニソン調に仕上げていたのですが、提供先の方の雰囲気を考えるとあまりそぐわないので、とりあえずテンポを落としてみました。
すると当たり前ですが普通の古臭い歌謡曲になってしまい・・・汗。アレンジから見直すことになり、生音系から打ち込み主体のダンス系にして楽器録音も全部録り直したので、結果的に作り直しになってしまいました。
書き下ろしでメロディを書く場合はまた違う脳を使いますが、アレンジだけだと作業的な大変さしかないので、単純に体力勝負でいける節もあるのですが、元々のデモ曲のそのテンポとアレンジ、それに合ったメロディで作り込んでいるので、それを一旦崩すというのはそれなりの覚悟で崩さないとダメで、結局リメイクといえど、きっちり気持ちを込めて作る心づもりで取り組まないといけないな・・・と思い知った一件でした。