新人が参加する案件を検討するのに、知名度バツグンの売れているアイドルに参加したがるのも気持ちは分かるのですが・・・。
当然売れているアーティストは、日本の英知が結集しているのと、最近は外人の優秀なクリエイターも多くライバルは国内に留まりません。つまり、軽装に見えるビギナーが最高峰と言われる山々に登っても下山させられるのが関の山で、頂上に登れる確率は殆ど皆無と言うのが一般的な判断になってしまいます。その為、新人が効率よく実績を積み重ねて勝ち慣れていくのには、自分の実力と案件の適性を見極められるといいのですが・・・、どうしても良く知っているアーティストや好きな作品のタイアップだと冷静に判断しにくくなってしまいます。身の程って、測りにくいですよね?
見極めに必要なのは、自分へのプロデュース力を身に付けるのが良いと思いますが、その為にもマネージャーと常に相談しながら検討すると良いでしょう。まずは低めの山から登れる様になって、徐々に高い山にチャレンジすればいいのです。そして、どの案件でも全力で駆け上がっていくことが必須ですが、もし経済規模が小さめだとしても実績というカタログはあった方がいいので「安い仕事ほど未来がある」とお考え頂きたいです。勝ち慣れる技術こそが、高い山でも登れるノウハウとなって、実力つけて好きなアーティストに提供できるなんて想像を絶する景色が待っていると思って欲しいのです。
この様にセルフプロデュースは効率よく勝ち慣れる為にも大事ですが、一方で得たノウハウを試すのに時々自分の限界を超える様な高い山にチャレンジするぐらいのヤンチャさはあった方がいいと思います。時に、作家の熱意が大きい番狂わせになって、想像を超える劇的なドラマを生みます。その極上で痛快な気分と言ったら・・・。身の程って、ホント難しいですね。