これから起こりうる10の事象 | クリエイターの悶絶生活編集部

コロナ後の世界「これから起こりうる10の事象」

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公開日 :
2020.07.20.
歌手イメージ :
/ その他
制作ジャンル :
/ その他
発売条件 :
/ その他/未定
工程 :
/ 制作全般について

2020年は、コロナにより一変してしまいすっかり特殊な年となってしまいました。それも有効な薬が開発されるまでの辛抱かとは思いますが、既に起きていることで作家に与える影響など、イチ音楽制作事務所の所感として記述しておきます。

①依頼数の減少
昨年までは、毎年5%程度のシングルアイテム数の減少が、今年と来年で更に1〜2割程度の発売激減を想定。CD発売の減少は、カップリング制作の機会(=1枚に付き4〜5曲)も一緒に消失するので、今年の案件数減少は想定よりも下振れに推移するのも覚悟しておく必要がありそうです。シングルは、ドラマやアニメが軒並み延期により発売再検討の影響があり、ライブの中止や延期の影響はアルバム発売の見通しがつかずという状況なので、状況が落ち着くまでは発売数の激減は避けられそうもありません。アイドル文化も握手会や事前予約のイベントが開催出来ない為、販売戦略の見直しに直面しており、アニソンだろうがJ-POPだろうがもしコロナ禍の中で発売に踏み切っても、プロモーション不十分により販売成績悪化が表面化するだけで、次回以降のリリース間隔が空くなど暗い影を落とすことになってしまいます。ライブ会場が定員通りに開催できる様になるぐらいコロナ禍が収まったとしても、その頃には配信中心の時代に一層推移していくのと同時に、ヒットの小粒化も進んでいくと思われます。
②発売未定や先の案件が増加
案件数確保で相談&調整しているので、発売見通しが半年以上先(タイミングによっては1年先)の案件を早めに取り組む事により、今後は先の案件が増加傾向になりそうです。
③印税金額の落ち込み
CD(=フィジカル)の終焉により、まだデジタル市場の規模が追いついていない為音楽市場規模が縮小しており、全体的には一次印税の減額となっていきそうです。更に、コロナによりカラオケ産業の一層の衰退が表面化して、二次印税の市場が損失。結果的に、全体的な印税の減額傾向が強まりそうです。
④採用率の縮小
全体的な案件数の減少は競争率の上昇を招くので、全体的な採用率の悪化圧力が強まりそうです。モチベーションの高いクリエイターでも採用数の低下は避けられないのと、スキル不足の作家の採用は困難になる為、ますます幽霊作家に陥りそうです。尚、フリー、または個人事務所で活動している作家は、仕事量の減少により早晩行き詰まる所が増えそうです。
⑤副業作家が主流化
そもそも経験値の少ない作家は、自分の得意分野、もしくは通ってきた音楽に近い案件しか参加しない傾向があるので、合間での活動になりがちです。全体的にも作家の分野専業化により、慢性的な仕事量不足になり、ますます片手間での活動になり兼ねません。そして、たまにしか制作しない作家の提案力の精度は日々色あせるので、採用されないことが慢性化していき、その作家のモチベーションが低下していきます。
⑥楽曲提案力不足は取引減少のリスクに直結
作家の不参加は、事務所取引減少のリスクになります。または、作品の提案力が弱いだけでも取引先との信用が低下するので、会社同士の関係もフェードアウトされるリスクになります。その結果、案件数が多めの事務所と月10件以下の事務所と2極化していくことが予想されます。
⑦メーカーの一層のリストラにより、取引先の不安定化
各メーカーの決算の状況によっては一層のリストラが進むので、担当者の退社等の影響が事務所を直撃します。それは得てして急に降りかかってくるので、事務所としては広く浅く取引するのではなく、深くやりとり出来る担当者をカテゴリーごとに3社以上用意しておくことで、急なリスクに備える必要があります。
⑧インディーズ案件の増加
音楽チャートは、メジャーとインディーズが今後ますます混在していきそうです。それは、仕事としてインディーズの案件も増加していくのを示唆しており、特に音楽系のYoutuberやVtuberは今後の新潮流になりうるので、時代の変化としてメジャーとインディーズで区分けするのが無意味になっていきます。
VTuberに関しては、リアルなアイドルのスキャンダルや劣化に無縁であり、元々ライブも配信中心の為コロナ後も圧倒的な強みを発揮しやすく、リアルなアーティストやバンド、アイドル等の受け皿として多様化して急拡大してくると思われます。
⑨新規参入が困難
ここ数年の傾向として、広く浅くコンペしている案件が減少しており、担当者は信用できる事務所中心に、数社の狭い範囲で依頼する傾向が強くなっている印象です。もし万が一プレゼンがうまくいってキッカケを得たとしても、最初の提出時にその存在感がアピール出来なければ事実上参入失敗となる為、1発で射抜くクオリティで提案出来たかどうか底力を問われます。取引先を増やすのも簡単ではない理由はココにあります。
⑩活動力が弱い末期状態の事務所が激増
事務所の代表が現役作家の場合、その方の活動力が事務所の印象に直結するので、構造的な疲労を起こしやすいと言えそうです。事務所が長く運営できるかどうかは、営業がしっかりしているかどうかと、新規作家の取り込みがうまくいっていないと継続が難しくなります。特に案件は全体的に減少傾向であり、減少した分は採用率の悪化を招き、その状況の中で指示待ちの会社ほど活動が窮屈になっていきます。真綿で首を絞められる様な状況に対して、常に改善が実施出来ているかどうかスピード感も求められます。

コロナ禍によって近日中に起こりうる、または起きていることをまとめました。
次回は、そんな状況の中で「生き残る為にはどうしたら良いか?」をご案内予定です。
少しでも、皆さんのお役に立てられれば幸いと存じます。

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クリエイターの悶絶生活編集部

2002年に全員実績ゼロの新人作曲家4人のみで作家事務所として創業し、現在はメジャー案件の歌ものを中心に、番組BGMやライブ音源、ゲームやその他インストも制...

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