女性新人アーティストへのコンペ参加しましたので、感想を書きたいと思います。
提供アーティストは、10代の歌の上手で声が綺麗系のタイプ、アーティストのイメージ的には、思春期特有の闇感のあるアーティストでした。レコード会社の希望の楽曲は、洋楽テイストのパワー系のメロディを押した楽曲。
今回のコンペは、自分としてはレコード会社希望の洋楽のパワー感とアーティストが持つ綺麗系の声とのバランスを曲中でいかにとるのかが肝になる内容・・・というのが、コンペシートを見たときの第一印象でした。そしてこの印象は見事に的中しました。1回目のメロチェックでは、かなりパワー系のメロディで提出しましたが、やはりアーティストの歌っている姿がイメージできないので修正。2回目はメロディアスに寄せすぎてしまったので、パワー不足。またパワーとメロディアスのバランスをとっていく中で、楽曲全体でアーティストが持っている10代の葛藤感を曲中で表現しないのはもったいないという事になり、思春期の人が歌うからこそ意味のあるストーリーを考えながら再構築しました。
そんな中で、苦労しながらも自分なりにはパワーとメロディアスのバランスを取り、曲のストーリーも構築できてきた途中で、大問題が発生しました。この楽曲、歌うま系のアーティスト用に制作したので音域がかなり広い・・・しかも、私の制作技術の不足により使える音域一杯でメロディを制作してしまいました。そこで起きた問題!当初スケジュールを抑えさせていただいていた仮歌シンガー様の音域とkeyが合わないという・・・大・問・題!そしてあたふたしているうちに提出の締め切りが迫りました。
チーン・・・。苦肉の策で、ミックスボイスで歌って頂き一応歌は入りましたが、一番肝心の洋楽のパワー感が表現できない作品になってしまいました。今回の作品は、作詞は私の方では行っていませんでしたので、せっかく制作して頂いた作詞家の方にも申し訳のない内容になってしまい、非常に悔いが残います。次回からは、更に作曲のスピードupと精度upはもとより、楽曲のkey選択という所に設定に強くこだわって、楽曲の一番の強みを弱く見せないように制作に望みたいと思います!