第01条 度胸と覚悟と少しの勇気
2019年04月4日
641 view
制作感想
作曲
グローブ・エンターブレインズで初コンペ
僕は、作家として15年以上経験があったのですが、今後についてあまり光が見えていない状態でした。2019年9月の末にたくさんHPの閲覧をしていた作家事務所の中から、どこなら自分の能力を100%出せるのかを慎重に考えていました。正直なところキープ曲も数曲ありましたし、作曲・アレンジ共に自分なりの自信は持っていたので、どこに送っても即ダメみたいな事にはならないと思っていたのです。 その中で目に付いたのが、グローブ・エンターブレインズでした。音楽関係の友人の誰に聞いても「聞いたことがない」と言う答えが返ってくる事務所ではありましたが、2つ気になったことがありました。 1つは、コンペに勝つた...
2019年10月29日
1125 views
制作感想
作曲
サビ終わりって難しくないですか?
こんにちわ! 今回のテーマは、タイトル通り「サビ終わりって難しくないですか?」って事です。用途は、ゲームの主題歌で約90秒の曲を作ってください!!というオーダーシートが届きました。 ん?ゲームの場合は、サイズがジャスト90秒ではなく、約90秒なんだ〜。へー。なんて思いました。 曲調は、メッセージ性のあるメロディアスなロックバンド風の曲が欲しいとの事で、アコギが似合いそうな少し切ない曲を制作開始! テンポイメージはリファレンスを参考に、コードイメージはメジャーセブンス系を中心に!メロは一回で覚えれるように、難しい事はなるべくせずにモチーフを力強く! 1回目の提出で、おおよその方...
2019年10月23日
1016 views
ノウハウ
新人作家さんの最初の試練!?
トライアルを始めた作家さんにとって、何と言っても最初のハードルは、いきなり始まる実依頼への対応力ということになります。今までペースもクオリティも自分自身で自由に(楽に?)組み立てていたのが、急にリアルな依頼概要に沿って制作していくというのは、ぬるま湯で生活していた時とは一変して、想定外の激アツ熱湯風呂に入る様な「これがプロの温度か!」と感じるのではないでしょうか?そして徐々に、指定の音域内でメロを作るのがとてつもなく高いハードルに思えてしまい、応募時はキャッチーなメロディ制作に自信があった筈なのに、徐々に迫ってくる〆切に焦っていくのです。 何とか作業を進めて、ようやく1番のメロディが出来...
2019年7月28日
847 views
制作感想
編曲
アレンジャーの日常~導入編~
今回はアレンジ(編曲)作業の工程を、ある楽曲のケースを参考にざっとご紹介したいと思います。これは私個人のやり方ですので、実際はアレンジャーによって様々だと思ってください。今回はシングルの表裏を同時にアレンジ、作曲も同じ作家、という状況でしたので、二曲の差別化を図るという大きなテーマがありました。そのうちの表楽曲のアレンジ作業を今回は振り返ってみたいと思います。 今回は自らの作曲ではないため、まず社長の方から案件の説明(案件名、作家名、スケジュール)を受けます。 ここでまず、吟味すべきはスケジュールになります。アレンジ作業というのは、最終ミックスの手前の作業となるため、時間のバッファーが...
2019年10月10日
831 views
制作感想
作曲
初採用の想ひ出
まずはじめに、楽曲というものはリリースされた時から作家の手を離れ、パフォーマンスをするアーティストとリスナーで作られる「世界」になると考えています。裏方である作家はあくまで裏方、その影が見えない楽曲、つまり「世界」が理想だと私は思っています。これから裏話を綴っていくわけですが、その「世界」を壊さぬよう、慎重に進めていきたいと思います。 はじめは、私の初採用の時のお話になります。別のお仕事でお付き合いしていた現事務所の社長から、楽曲コンペのお誘いを頂いたのが始まりでした。当時私は、女性ボーカルとユニットを組んでおり、そこで作っていた楽曲ジャンルに近い案件を選び参加することを決めました。「採...
2019年10月2日
766 views
制作感想
作曲
「ありきたり」な曲は求められていない
年末までにもう1曲くらい参加しておこうかな、というところで、得意な「甘酸っぱい青春恋愛系ポップソング」の案件が舞い込んできました。締切が短めで、スケジュール的にもだいぶ厳しかったのですが、かなり自信のあるサビが降ってきてしまい、「これでダメなら他は無理でしょう!」と思い、参加を表明しました。タイアップになっていた漫画も非常に面白く、自分の世界観に合った曲を書けそうな様子で、ほぼ1日でメロチェックまで持っていくことができました。 しかし、事務所の評価は「歌詞も弱く、メロもサビがありきたりでこれでは勝てない。一応ストライクゾーンには入っているので提出するかは任せる。」みたいなもので、正直かな...
2020年1月3日
537 views
制作感想
作詞
提出されない悔しさ
初めてのコンペは、トライアル合格の連絡をいただいた翌日。「明日締め切りのコンペがあるけど、筆は早い方?」と言われ、「やらせてください!」と返事をしました。情報収集をしてその日のうちにフルサイズで提出。そこで、初めて歌詞のチェックをしていただきました。 実は私、今まで歌詞チェックというものを受けたことがありませんでした。約1年半別の事務所でコンペに参加してきましたが、ただ提出するだけ。自分の歌詞がどのくらいのレベルなのか、さっぱりわからない状態でした。でも長く続けたこともあってか、そこそこの自信はあったんです。 でも結果はというと・・・ボロボロでした。「意味が分からない」「薄っぺらい」「...
2020年1月11日
537 views
制作感想
作曲
初コンペ、いきなり地獄絵図
トライアル合格後、1発目のコンペを提出しました。正直しんどかった。もう一度言います。しんどかったぁ・・・(汗)。せっかくなので、どんな感じだったかを残しておこうと思います。 ◆参加コンペを決めるまで 狙い目のコンペがわからず相談してみると、コンペ情報の見方や狙い目コンペ情報を教えてもらえました。その中から、参考曲を聴きながら悩むこと1日。「書けそうと思うジャンルで無難に作るより、無謀なジャンルでチャレンジするほうが逆にいいものができるかもしれない。どうせ今の自分の実力なんて、たかが知れてるし」ということで、今まで書いたことないような、デビュー前の女性実力派シンガーのコンペに参加すること...
2020年5月19日
531 views
制作感想
作曲
作曲の大変さを思い知る
今回参加させていただいたコンペは、女性シンガーのカップリング曲でした。これが初めてのコンペ参加になります。まず参加して感じたことは、私自身の圧倒的経験値の足りなさ。依頼書のリファレンス曲(=参考曲)を聴いて、この曲に寄せて作ればいいのだなと思い、まず1曲目を作ったのですがダメでした。そもそもリファレンス曲が良くないと指摘され、依頼書に書いてある内容を真に受けてただ制作するだけでは、まるで意味がないことを学びました。 その後、すぐに次の曲を作ったのですが、これもダメでした。自分の中では自信があったのですが、全然ダメだと言われて落ち込みました。ただ、これは自分の"好きな曲"という形だけで作っ...
2019年8月30日
529 views
制作感想
インスト
短期決戦は楽しく!そしてシンセを買うことについて
一年のうち何回か極端に締め切りまでが短い案件があるんですが、今年もそれがやってきました! そういう案件の場合、超短期決戦なので肉体的には辛いものがあります。しかし、その分自分次第でその案件が成立するかしないのかが決まるので、使命感がいつも以上に高まり、やる気スイッチがかなり深く入るので精神的には結構楽しくやれています。 私は、普段から直近で使う計画が無くても「便利そうだな」と思ったソフトシンセはどんどん購入しています。 購入の際には、すぐに制作で使える「Ready to goな音源かどうか」が「音が良いかどうか」と同じくらい非常に大きな判断基準になっていますが、それはこういう短期決戦...
2019年9月20日
523 views
制作感想
編曲
アレンジャーの日常〜実作業編01〜
さあ、いよいよアレンジの実作業に入ります。 アレンジをする際の心得として、気をつけているポイントが二つあります。 01.作者の表現しようとしている世界をいかに膨らませるか。 02.自分の色(アレンジャーとしての個性)をいかにして組み込むか。 1に関しましては、映画の演出のように、作者の表現しようとしている10を100や1000に、音色や展開でどれだけ膨らませるか、という勝負になります。 そして、意外と大事なのは2。せっかく他のアレンジャーではなく、自分に任せて頂いたのですから、自分にしかできない何かを残すことはとても大事なことだと思っています。これらを心に留めておきつつ、いよ...
2019年11月8日
502 views
制作感想
作曲
練りこむ!?
今回は、ゲームのキャラクターが歌う楽曲の案件でした。期日まであまりなかったのですが、過去のストック曲で参考楽曲のテーマに合いそう曲があったので、少し手直しをして提出しました。 ジャンルとしては、ダンス調のポップス。メロディとアレンジは元々あるものを軸に、さらに求められているものに沿うように、今の楽曲をより良くするためにアプローチしていきました。「もっとサビ感が出るように」という修正を受けた際は、「今のこの楽曲でこれ以上何かできることがあるのだろうか・・・」と、はじめはゴールが見えない状態でした。ですが、それでも考え、できることを試し、使える時間ギリギリまで挑戦して結果出来上がった楽曲を振...
2020年1月3日
430 views
制作感想
作曲
生活スケジュールとコンペ納期
僕は、普段歌モノ作家活動参加以外の仕事もしているのですが、今回はコンペ参加を決める為のスケジュールについて書きたいと思います。今月は、なかなか歌モノ作家以外のお仕事がありがたいことに忙しく、残念ながらコンペ参加率が落ちていました。とはいえ、月に1本も参加できないなんてことがあってはならぬ!!と思い始めて、締め切りのながーいコンペを選んで参加することにしました。 通常、感覚ではコンペの納期は1週間から長くて10日くらいのものが多い中、僕が選んだのは、2週間以上納期に余裕があるもの。制作ジャンルは、人生初の制作となる「レゲトン」なるジャンルでした。 予想していた通り、生活の為のお仕事の...
2019年9月30日
397 views
制作感想
作曲
提出への執念
昔から定番であり、そして意外と需要のある4クールの番組主題歌が、コンペなどで少なくとも年に1回は書く機会がありました。 アニメ主題歌でもそうですが、映像を兼ねた秒数制限の中で、できる限りの事をしないといけないので、1展開、1フレーズ、1音、1言全てにおいて非常に濃い内容にせねばなりません。 普段から、楽曲を書く際はこの点にとても拘っているのですが、アーティストや案件によって雰囲気やサウンドに重心を寄せたほうが良い場合もあるので、場面により調整する場合もあります。今回のような「いかにも」な世界観の場合だと、作家としても実力の見せ所というか、躊躇なしに濃厚味に振り切る事ができるので、個人的...
2019年11月2日
375 views
制作感想
作曲
プロデュースと提案力
現在シンガーソングライターとして活動しているアーティストさまの、視野を広げるためのプロデュース及び制作にご協力させていただくという案件でした。取り組む期間が長くなりそうなので、まずは1曲が出来るまでを時系列で書いていこうと思います。 7月某日 事務所からの発注は、以前にも制作でお世話になった担当者の方で、その後も色々お声がけ頂いたにも関わらずスケジュールの都合でお受けできない事が多かったのと、どうやら自分のアーティスト志望の友人の所属事務所も関係しているという事で、かなり気にはなっていたのですが、他の案件で手一杯だった分、個人の決め打ちというわけでもないのでとりあえず頭の隅に置いておき...
2019年10月7日
363 views
ノウハウ
メロの説得力とは!?
案件ごとによく作家さんにメロ修正を相談する事がありますが、大抵「無難すぎる」のが理由として多い気がします。メロが軽く感じるのと、説得力あるメロの違いって、どこから来るのでしょうか? これは、以前ある作家さんとのやりとりなんですが、その作品はサビが非常にキャッチーなのに、Bメロが音を置きに行っている気がしたので修正をお願いした所、いつもなら筆の早い作家さんが2日音沙汰なしに。そこで様子伺いしてみたら、その作家さんは言い放ちました。「Bメロなんていくらでも出てくるんですよ。ただ、いくらでも出てくるメロディに正解はない気がして。もうバージョンも20超えているんですが(泣)」 現状のVer...
2019年10月25日
352 views
制作感想
作曲
継続のモチベーション
今回は、10年以上第一線で活躍する有名女性アーティストの参加したコンペについて、お話させて頂こうと思うのですが、その前に、楽曲コンペについて少し触れたいと思います。 ご存知の方も多いかもしれませんが、楽曲コンペと言うのは平たく言えば楽曲のオーディションのようなものです。今のコンペの殆どのケースで、作曲者は作曲そのものだけでなく、提出には曲の完成図がイメージ出来そうなデモ音源を作る必要がある為ある程度のアレンジからミックスまで行い、また、仮歌の方に謝礼を払って歌入れを依頼します。このようにコンペに参加する作曲者には、ある程度の労力と負担が必要とされます。しかしながら、そのコンペで採用されな...
2019年2月25日
347 views
制作感想
作曲
初提出!
今回参加させていただいた案件は、女性アイドルグループのシングル曲でした。幅広いジャンルで募集ということで、爽やか系のバラードで参加することにしました。 早めから制作を始めていたことと、全編得意なピアノだけで仕上げたことで、余裕を持って取り組めたと思います。 1回目のメロチェックの際、出来栄えは「まだ3合目」。このままブラッシュアップするのか、最初から作り直すのかを迷い、モチーフだけをそのままにガラッと変えてみました。 やっと曲が完成した!と思ったら、今度は作詞をすることに・・・! 歌入れまでの時間を考えると作詞にあてられるのは2日間。作詞を専門としていない私にとってはギリギリでした...
2019年10月20日
334 views
制作感想
作曲
立て込んでいる時は得意技で攻める
夏過ぎくらいから、先方様より似た様な参考曲を何度か指定されたり、自分で参考曲集めをしている時に雰囲気の似ている事が多かったので、「どうしても前回、前々回書いた曲に似てしまう」という事態に陥っていました。 また、スケジュールが立て込んでいるときは、楽曲を煮詰めていったり、新しい要素や研究成果を反映する事もなかなか難しく、結果中途半端な楽曲になってしまったり提出すらままならなくなってしまう事があります。そうなれば先方様はじめ、スケジュール確保して頂いていた作詞家さんや仮歌さんに迷惑をかけることになり信頼を失い・・・の悪循環になってしまいますよね。 そうなってしまわないように、自分の「得...
2019年10月15日
332 views
制作感想
作曲
間奏の重要性
今回は、比較的私の得意ジャンルで募集していた案件で、すぐに参加表明をさせていただきました。 募集ジャンルは、デジロック系。 私自身ギターでお仕事をしている関係もあって、その手のジャンルには長けていると思っておりました。 バンドサウンドは問題なく、肝心のデジタルチックな感じも私なりに様々なアプローチを繰り広げたつもりでした。 今回に関しては私の都合が全く合わない関係もあって、メロチェックが受けられなかったため、楽曲の完成度を高めた上で提出させていただきました。 メロディに関しても、力強さとキャッチーさをバランスを取り、これでいける!と思っていたのですが・・・。 提出後になるの...
2020年5月19日
316 views
制作感想
作曲
“強い”メロが書けない
前回提出したアーティストの再発注の案件であった。案件の用途も前回同一のものである感じだったので、なんとなく「あ、前の募集でピントの合う曲が来なかったんだろうな」なんてぼんやり考えつつ、もう一度提出を目指すことに。今回は、いくつかリファレンス(※参考曲)のタイプ分けがあった中で、成り行きでスタンダードナンバーのバラードの案件を引き受けることに。しかしこれが難航し、結果的にまるごと3曲別の曲を作るハメになってしまった。 正直、最終的にも「なんとかそれっぽいのを提出はした」という感じで、良いのかどうかはさっぱりわからない曲が出来てしまった。こんな曲に、仮歌代を赤字切って睡眠まで削りながら修正対...
2019年8月23日
311 views
制作感想
インスト
制作中に考えていたこと
2019年12月、累計で1年5ヶ月ほど時間をかけたゲームのプロジェクトが完パケしました。 曲数で言うと、短いものから長いものも含めて50曲以上制作させて頂いたので、納品したwavのファイル数で言うとデモや没トラックも含めて100を超えるかもしれません。自分にとっても、このような大規模なプロジェクトに参加したのは初めてのことでしたが、制作にあたって感じたことや思い出を何回かに分けて書いていこうと思います。今回は第1回ということで、ピンポイントな内容でなく、基本的な流れとどんなことを考えて作業していたかをざっくりと書きたいと思います。 さて、今回のプロジェクトは大変ありがたいことに、非常に...
2020年1月13日
295 views
制作感想
トライアル合格時の景色
◆はじまりは「ポチッ」 ずっと気になっていた、応募者全員に曲のアドバイスを返信してくれるキャンペーン。チキンな私は、ボロクソに言われるのが怖くて、なかなか応募できずにいました。最近ようやく、歌い手を意識した曲作りができてきたという実感が出てきて、今後の方向性について悩み出していたので、思い切ってキャンペーンにポチッと応募。 「あー、ついに送っちゃった…」 「忙しいだろうから、返信は遅いかもな」 「きっとダメ出しオンパレードだろうから、落ち込まずにちゃんと作品を見直していかないと…」 応募の時点で、すでに悶絶&ネガティブ(笑)。でも、実際は悶絶するほどの時間はありませんでした。 ...
2020年5月9日
287 views
制作感想
作曲
「熟成曲」
音楽の流行りは目まぐるしく進化しています。最近気付いたのは「大サビ」(2番間奏あとのラスサビ前のメロ、ブリッジとかCメロとかDメロとか色々呼び方があります)が無い曲です。 過去を遡れば初期のビートルズくらいまでいくとA,B形式、少し前の一般的なポップスはA,B,サビ、もう少し最近になると2番の後に大サビがあって、現代の曲になると2番のAメロやBメロが全く違うアプローチになったり、ドロップ(オケサビ)なんかも出てきました。基本的には時代を追う毎にセクションがどんどん増えていっているので、複雑になっている一方な感じです。 ただ、最近チェックしていたKpopの表題曲が「・・・ん、ちょっと短い...
2020年6月25日
283 views
制作感想
作曲
環境づくりも結果につながる
今回もK-POPアイドルが出演する舞台の主題歌制作でした。 前回の制作で流れはつかめていたので、ご依頼を頂いた時点で、既にイメージは沸いていました。ただ、舞台の主題歌でリリースは不明な分、お客さまには鑑賞中に数回しか聴いてもらうチャンスがないので、雰囲気のご指定のあった洋楽っぽさは出しつつ、覚えやすい歌謡感を出すところに注力しました。 しかしこの手の雰囲気を出そうとすると『なんか違う』感が出てしまうので、そこのバランスが最も苦労したところでした。 余談で、個人的な考えではあるのですが、洋楽をJ-POPに落とし込もうとすると、何故か古臭い雰囲気になったり(そう考えると昔の歌謡曲ってすご...
2019年9月1日
282 views
ノウハウ
身の程って何!?
新人が参加する案件を検討するのに、知名度バツグンの売れているアイドルに参加したがるのも気持ちは分かるのですが・・・。 当然売れているアーティストは、日本の英知が結集しているのと、最近は外人の優秀なクリエイターも多くライバルは国内に留まりません。つまり、軽装に見えるビギナーが最高峰と言われる山々に登っても下山させられるのが関の山で、頂上に登れる確率は殆ど皆無と言うのが一般的な判断になってしまいます。その為、新人が効率よく実績を積み重ねて勝ち慣れていくのには、自分の実力と案件の適性を見極められるといいのですが・・・、どうしても良く知っているアーティストや好きな作品のタイアップだと冷静に判断しにく...
2020年1月12日
277 views
制作感想
作詞
英語と日本語における言葉のノリ
最近よくある案件の一つとして、海外作家の書いた楽曲への歌詞制作依頼というものがある。送られてくる音源も、通常の作詞用に送られてくるシンセメロのデモではなく、英語の歌が入ったものが送られてくる。それを聴きながら作詞するわけだが、毎回悩まされることがある。それは「日本語を乗せた時のノッペリ感」である。曲のドライブ感みたいなものが、日本語を乗せるとどうしても半減してしまうのだ。 日本語というのは「ん」を除いて、必ず「子音+母音」という構成で成り立っているので、基本原則としては、一音に対しこの「子音+母音」で一つ、という構成になる。しかし英語の場合は違って、一つの言葉のまとまりに「子音」がいくつ...
2020年4月14日
257 views
制作感想
作曲
メロディの古さ、新しさって?
今回は、シングル表題曲の依頼を制作させていただきました。締め切りが長めだったため、当初はじっくりメロディを選定しようと考えていたのですが、そこで問題になったのは「王道」というワードでした。 発注書には、プロデューサーの方や担当の方がイメージするワードが多々記載されているのですが、この「王道」というワードは多岐にわたり想像されるワードでもあります。例えば、「国民的アイドルのような王道」といっても、AKB48などのような割と新しめの路線。90~00だとモーニング娘なども王道と捉えられると思います。従ってまずは、担当の方が思い描く「王道」を私なりに理解しようと努力しました。 そこで問題に...
2020年5月19日
253 views
ノウハウ
参加してこない作家さんの心理とは?
どこの事務所でもあまり参加しない作家さんがいると思いますが、不参加を気にしているならまだしも、それにも慣れてきてしまうと結局参加することが億劫になって、少しずつ居心地も悪くなってしまうかと思います。そして、事務所からは案件や様子伺いが届くのなら、時々の報告が義務として必要なのは分かっていると思うので、コミュニケーション不足は関係悪化の一途をたどっていきます。 そのうち自分に合う案件があれば参加しようと、気軽に考えている場合はそもそも不参加体質とも言えます。もし気になる案件が発生しても「今週は忙しい」とか、モチベーションが低い時の理由はいくらでも思いつきます。そして、連絡が疎かになるという...
2019年9月1日
245 views
制作感想
作曲
1音符の大切さ
今回はアニメのED主題歌の案件でした。同時に、歌手が女性声優アーティストさんのシングル曲ということもあり、両方向からの希望に添えるような楽曲にする必要があり、そこに向けて制作と向き合いました。 楽曲を作る際は、参考楽曲や求められている曲の方向性、歌詞のイメージを自分の中に落とし込むための作業に、なるべく時間を取ろうと心がけています。自分が歌い手さん、もしくはマネジメントされている方の立場ならどういう曲を作ってほしい、と思うだろうか?そんなことを考えます。 今回も参考楽曲、アニメの詳細、アーティストさん情報はチェックし、制作に取り掛かりました。とは言え、イメージは持つもののやはり簡単...
2020年2月17日
245 views