アニメタイアアップが決まっている女性アーティストさんの楽曲を制作アプローチさせて頂きました。
楽曲を作るというのは、とても苦しいですね。自分の中のOKラインと、先方が求めているであろうラインと、仮に自分の楽曲が選択された時、一般視聴者に”いいっ!”と感じさせたいラインと、そんなことを考えながら奮闘しています。
でもその中で一番優先度が高いのは、やはり自分の中のOKラインですね。その上での「他の要素」でした。
皆さんもそうかな、とは思うのですが、毎度作曲をする際に意識していることがあります。何かしら新しいことをやってみる、ということです。それはコードであったり、メロの作り方であったり、リズムであったり、アレンジであったり、その”何かしら”はその時によって様々ですが、少なくとも自分の中で、「なんかこれ前もやったな。」というのを感じた時は、場合にもよりますが極力避けるようにしています。その大切さを言葉でうまく証明することはできないのですが、でも大切なことだな、と肌ですごく感じています。
今回の楽曲で言いますと、女性楽曲では自分がこれまでにあまり使用してこなかったキーで制作してみました。男性でも女性でも個人差はあれ、ある程度の音域が決まってくると思うんです。どのあたりの音で動くのか、トップにくる音はそのキーに対しての何度の音になるのか、それは設定するキーによって変わってくるので、あまり慣れていないキー設定だったので今回はとても新鮮でした。あーでもない、こうでもない、と一人部屋の中で数秒のメロに何時間も悶々としていました。。おかげさまで個人的には発見もあり、誰も気づかないような自己満の話ですが、また自分の引き出しの一つになるといいな、と思います。
余談ですが、以前少しボイトレのインストラクターをしていたことがあります。初めの声出しを男性はG、女性はCでやることが多かったです。無理なく自然に出せる音を選ぶのですが、男性より女性の方が個人差がある気がします。人によっては、Cが低くてDやEで気持ちよさそうに出される方もいました。個人差あるのでぼんやりしたものですが、一般的に、男性音域はG→G、女性はC→Cあたりが多い印象です。自分が頑張って作ったメロ、そして自分の曲をよりよく届けるためには、仮歌さんが気持ちよく歌えるようなメロを作ることも大切な要素かな、と思います。自分で歌う場合は別ですが、歌ってもらう場合は共同作業ですからね。
高域が伸びる方であれば、高域に音を集めたり、低域が魅力な方であれば、低域が生きるような意識をしたり。できているかはわかりませんが、そんなことを意識したりもします。
さて、ではまた次回に引き続いていきたいと思います!