コライトチャレンジ(缶詰編) | クリエイターの悶絶生活編集部

コライトチャレンジ(缶詰編)

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公開日 :
2020.10.17.
歌手イメージ :
/ 男性アイドルグループ
制作ジャンル :
/ ファンク / ポップス / パーティーソング
発売条件 :
/ インディーズ
工程 :
/ 制作全般について

すでに活動しているものの、一度体制を整えて再スタートする男性アイドルグループに向けて楽曲プレゼンをした時のお話です。最近は、今まで制作していたようなパターンとは違う方法を模索していて、今回は「自宅で制限時間ありで制作する」というテーマで、シンガーの友達と二人で僕の自宅スタジオに缶詰になって履行しました。グループの既存曲を拝聴したところ、僕の作風にかなり合うと思ったので、1曲はまるまる書き下ろし(今回のお話のメイン楽曲)、2曲目は既に基盤だけ作っていた自己紹介ソングを組み直して提案力で勝負、3曲目は完全に僕の得意分野のストック曲、4曲めはほぼストックまるまる、という布陣で勝負することにしました。

まず作業前日までに、書き下ろし曲は6割程度までトラックとコード進行を決めておき、残りの曲は歌詞のタタキを準備しておきました。

当日:定時退勤を目指し18時目標で終わらせて近所のモツ焼き屋に行くというゴールを設定。
12時:自宅集合。早速作業開始。
まずは自己紹介ソングの制作から。メンバー情報がなかったので、プレゼン用として、架空の人物に登場してもらう設定で、場面によりスキャット、英語、ラララなど組み合わせて制作しました。コレも、メロディに合わせてただ歌を当てるだけなら簡単ですが、その場でアイディアを出しながら録って、少し笑えるネタも入れながた面白おかしく進行できました。
14時:自己紹介ソングの収録が終わり、休憩を挟む。
15時:書き下ろし曲の制作を開始。

タタキは作っているので、まずはサビ部分から制作開始。歌詞も同時に作れればよかったのですが、半分は英語にしたかったので、一旦スキャットで案を出しながら制作。ここでシンガーの友人に指摘されたのが、
1.「コード進行がちょっと違和感ある」
2.「テンポをあと2くらいあげたほうが歌にドライブ感が出る」

ということで、
1.に関しては自分一人では絶対気づけなかった所なので、大変助かりました。コード進行に関して、ベタな進行を避けよう避けようと思って、ちょっと変わったものにしてみたものの、自分は耳が慣れてしまっているので大丈夫ですが、他者から聴くと違和感は違和感に感じるもの。ここでベタなものに戻すのも抵抗があります。では間を取ってみようということになり、ひと回し目はベタに行くが、二回目は少し冒険する。という形をとると、不思議としっくり来ました。
2.は、歌い手しかわからない微妙なニュアンスというのは作家には理解きれないところがあります。当然、制作時は自分でも歌ったりハミングしたりしてますが、やっぱり専門家の感覚には劣ります。

ここで、2.に関して気づいたことがあります。テンポを変えるということは、オケのmidiトラックは設定したBPMに追従してくれるので大丈夫ですが、生楽器で録音しているトラックは、大幅にテンポを変えると録り直しになるということです。近年、海外のコライト楽曲に多いと思っていたのですが、ギターや管楽器など、「生の方が良い」と思われる楽器でさえも、あえて生っぽい音色で打ち込みやシンセで収録されている楽曲が多いと思っていました。
僕も経験があるのですが、ギターの打ち込みっていうのは、生のニュアンスを出すのにすごく手間がかかるので、「あぁ〜〜〜もう自分で弾いて入れる!!!」という事になりがちです。笑
音もその方が良いですし。人との作業中にその場でテンポを変える事になった場合、そこからギターやマイクをセッティングして録り直ししていたら無駄な時間を要してしまうので、それだったら多少手間でも、事前に打ち込みで準備していた方が良いかも。と思いました。そうすると制作当日にテンポやキーが変わっても即対応できますから。

話は戻り、一旦サビのメロができて歌詞ができたところで既に17時。
あと1時間。残業確定しました。

しかしながら、休憩もはさみつつ20時くらいには大枠が出来上がりました。さてここで既に疲労は限界まで行ってるのですが、1点だけこうしておけば良かったなという部分があって
・サビ、Aメロ、Bメロと各パートができた段階で、ボーカル録音しておくべき

という事でした。一旦ボイスメモに超簡単に録音しておいて、後から1ハーフを通して録音したのですが、これをパーツ毎に都度録音しておけば、より時間短縮ができると思いました。そんなこんなで体力的にも限界になったので、少しだけ宿題にしてシンガー氏にお持ち帰りいただいたのですが、なんとかモツ焼きとビールに辿りつくことができました!!作業中は「いや〜俺たち作ってるな」という感覚があり、とても有意義な時間でした。時勢柄これ以上の人数での作業は難しそうですが、やはり一人で作業するよりクリエイティブで、予想しない作品が仕上がると思いました。

また、基盤自体は僕が作る事により、リテイクにも対応できるようにしていたのですが、幸か不幸か、書き下ろし曲は採用されませんでした。笑
ですが、提案力と得意分野でプレゼンした楽曲が2曲も採用していただけたので、個人的にもとても良い経験値となりました。リリースを見届けるまで、しっかりやり切りたいと思います。

アドバイスはコレだ!

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海津信志

キッチリと手堅く制作できる、不得意ジャンルなしの大器晩成型ギター系ソングライター

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