アレンジャーの日常~導入編~
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制作感想
作曲
意識していること
アニメタイアアップが決まっている女性アーティストさんの楽曲を制作アプローチさせて頂きました。 楽曲を作るというのは、とても苦しいですね。自分の中のOKラインと、先方が求めているであろうラインと、仮に自分の楽曲が選択された時、一般視聴者に”いいっ!”と感じさせたいラインと、そんなことを考えながら奮闘しています。 でもその中で一番優先度が高いのは、やはり自分の中のOKラインですね。その上での「他の要素」でした。 皆さんもそうかな、とは思うのですが、毎度作曲をする際に意識していることがあります。何かしら新しいことをやってみる、ということです。それはコードであったり、メロの作り方であったり、...
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制作感想
作曲
ギターを楽しく弾くために
今回は、あるアイドルグループのアルバム用楽曲を制作させて頂きました。 アイドルなのですが、実際に本人達も演奏をするバンドスタイルのアイドルグループでしたのでしたので、バンドとして成立する曲を作ろう、と思い取り組みました。 皆さんそれぞれジャンルによって好みがあるかと思いますが、個人的にはバンドは好きなジャンルの一つですので、制作していて楽しかったです。 とはいえ、締切までの日数も限られてますので、新しいことに挑戦してみる時間と作業として淡々と進めていく工程のバランスは意識するように心がけています。 そこに紐づいてですが、自分の中で、作業開始日から提出予定日までの制作スケジュールは必...
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制作感想
作曲
間奏の重要性
今回は、比較的私の得意ジャンルで募集していた案件で、すぐに参加表明をさせていただきました。 募集ジャンルは、デジロック系。 私自身ギターでお仕事をしている関係もあって、その手のジャンルには長けていると思っておりました。 バンドサウンドは問題なく、肝心のデジタルチックな感じも私なりに様々なアプローチを繰り広げたつもりでした。 今回に関しては私の都合が全く合わない関係もあって、メロチェックが受けられなかったため、楽曲の完成度を高めた上で提出させていただきました。 メロディに関しても、力強さとキャッチーさをバランスを取り、これでいける!と思っていたのですが・・・。 提出後になるの...
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制作感想
作曲
メロディの古さ、新しさって?
今回は、シングル表題曲の依頼を制作させていただきました。締め切りが長めだったため、当初はじっくりメロディを選定しようと考えていたのですが、そこで問題になったのは「王道」というワードでした。 発注書には、プロデューサーの方や担当の方がイメージするワードが多々記載されているのですが、この「王道」というワードは多岐にわたり想像されるワードでもあります。例えば、「国民的アイドルのような王道」といっても、AKB48などのような割と新しめの路線。90~00だとモーニング娘なども王道と捉えられると思います。従ってまずは、担当の方が思い描く「王道」を私なりに理解しようと努力しました。 そこで問題に...
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制作感想
作曲
初コンペ、いきなり地獄絵図
トライアル合格後、1発目のコンペを提出しました。正直しんどかった。もう一度言います。しんどかったぁ・・・(汗)。せっかくなので、どんな感じだったかを残しておこうと思います。 ◆参加コンペを決めるまで 狙い目のコンペがわからず相談してみると、コンペ情報の見方や狙い目コンペ情報を教えてもらえました。その中から、参考曲を聴きながら悩むこと1日。「書けそうと思うジャンルで無難に作るより、無謀なジャンルでチャレンジするほうが逆にいいものができるかもしれない。どうせ今の自分の実力なんて、たかが知れてるし」ということで、今まで書いたことないような、デビュー前の女性実力派シンガーのコンペに参加すること...
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制作感想
作曲
制作スタイル、発見!?
最近はメロディに悩んでいたというか、今ひとつ自分でも納得のいくメロディが出来ずにいた矢先に病気になり、3週間ほど病院のベッドや自宅で療養していました。そこで、いくつかの本を読みちょっと面白い記事があったので、それを試してみようと思っていました。1週間ほど先の締め切りの案件がいくつか重なっているので、どれかに参加してほしいと大友さんから連絡があり、参加の意志を伝えるとともにその方法で早速制作してみようと思い制作に入りました。 まずは原点回帰 メロディは、最近キーボードをいじくって制作していましたが、自分の音楽生活の始まりとなったギターに戻ってそこから適当に弾きながら断片を制作しました。 ...
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制作感想
トライアル合格時の景色
◆はじまりは「ポチッ」 ずっと気になっていた、応募者全員に曲のアドバイスを返信してくれるキャンペーン。チキンな私は、ボロクソに言われるのが怖くて、なかなか応募できずにいました。最近ようやく、歌い手を意識した曲作りができてきたという実感が出てきて、今後の方向性について悩み出していたので、思い切ってキャンペーンにポチッと応募。 「あー、ついに送っちゃった…」 「忙しいだろうから、返信は遅いかもな」 「きっとダメ出しオンパレードだろうから、落ち込まずにちゃんと作品を見直していかないと…」 応募の時点で、すでに悶絶&ネガティブ(笑)。でも、実際は悶絶するほどの時間はありませんでした。 ...
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制作感想
作曲
メロが進まない時
今回はゲーム内の女性アイドルグループの楽曲を制作アプローチさせていただきました。 当初、制作が決定してから締め切りまではある程度の期間がありましたので、内心では早めに終えて、前倒しで次にいこう、と思っていたのですが、思い通りにいかず結局ギリギリとなる始末。反省。。修行が足りません。SHOWROOM社長の前田さんではないですが、今この瞬間にもバットを振っている人がいるかと思うと、常に成長できるようロスのない作曲環境、ひいては生活環境作りをしていかねば、と感じます。 ちょっと、というか、かなりレベルは違いますが。。いいんです、心がけは誰でもできますし、成長もできます。 制作ですが、過去の...
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制作感想
作曲
決して悪くないのに、何か違う?
現状、自分にとって作曲というのは「直感」に近い所があって、特に最近だと発注書を読んでいる段階で勝ち負け(採否という意味ではない)が判ってくるようになってきました。 その「直感」がある時ない時でも、「仕事」である以上やり遂げ無いといけないので、取捨選択ばかりはできないのですが・・・。直感と言えど結局それを形をするには、メロを作って、歌詞を書いて、楽器を録音して、歌を録ってという作業は待っているので、完成するまでは多くの作業が必要な分結局大変ではあるのですが、やはり直感で最終系の姿がすぐに見えてくる時は、完成系もしっかりしたものができます。 逆に「直感」が全く無いときは、完成形をなんと...
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制作感想
作曲
AサビからZサビまで?
先日、アイドルグループの「自己紹介ソング」の発注で、思いの外制作が楽しかったので、もっと作ってみたいと悶々としていた時の発注だったのと、やはりニッチな内容で採用の可能性も高かろうと思い制作に取り掛かりました。最近は、ベーシックな歌モノのメロ、詞を書くのとはまた違った脳を使うことに気が付いてきました。 通常、(当然工夫が必要だということは大前提として)サビの部分がその曲の最も聴きどころであり、A,Bはサビへの高揚感を高める意図であることが多いと思うのですが、この「紹介ソング」の場合は、A、B、サビという概念より 「Aさんパート」「Bさんパート」「サビ」「Cさんパート」……のように、あくま...
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制作感想
編曲
アレンジの魔法
今回参加させていただいた案件は、女性アイドルグループのシングル曲でした。このグループのコンペは、過去に2回参加したことがあるのですが、ピアノのみのアレンジで提出していました。ですが今回、大先輩作曲家の方をご紹介いただき、アレンジをお引き受けいただけることになりました。もともとその方の楽曲のファンだったこともあり、とても嬉しく思いました。 アレンジをお願いしている間、私は歌詞を書いていたのですが、今回、どういう歌詞が良いのかが少しだけ分かった気がしました。Aメロは、自分が思っている以上に背景描写を具体的に描くこと。最終的に提出した歌詞と、最初にチェックしていただいた歌詞とを見比べると、最初...
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制作感想
インスト
初トライアルで得た「聴き方」
今回、グローブエンターブレインズのトライアルで初挑戦させて頂きました。楽曲は、若い子たちのライブ最初を飾るOverture。それにふさわしい、若さと希望にあふれた曲にできればとポジティブな取っ掛かりから制作を始めましたが、いざ書き進めてみると、締切にひやひやしつつの防戦一方。自分ではそこそこ自信があった筈のオーケストラ系ですが、同時に、自分が今後まだまだ学ばなきゃいけない課題も明確に実感したトライアルとなりました。 一番強く感じたのが、「エンジニアリング的な視点の重要性」です。無論、楽曲のメロやコード構成が、採用に当たり重要な位置を占めているのは言うまでもありませんが、特にインスト作家と...
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制作感想
作曲
全ての事象を精一杯+で考える
今回の案件は、新人アイドルグループの表題曲。今後の代表曲たりうる曲。これはメロディの強さ、説得力がめちゃくちゃ重要な要素であることは火を見るより明らか。前の案件はメロ力不足で提出にならなかった身として、これ以上打ってつけの題材はない!・・・という事で、即座に参加表明。 メロチェックの指摘は「悪くはないけど、無難」。ん~、やっぱりダメか~。そして「一旦預けてみるから、提出前の状態まで作りこんでみればどうか」という提案をいただきました。 何というか、これって「無難な線でまとまりきってしまっているので、どこをどう直せばという状況になく、このまま仕上げてもこの水準を越えられないだろう」とい...
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制作感想
作曲
メロディづくりの壁
先日から、グローブ・エンターブレインズにて作家活動トライアルを始めました。これが初挑戦の案件です。 今まで、それなりの作家活動経験はありますが、指名仕事ではないコンペ案件では、アルバム曲やカップリング曲しか実績がありません。これを打破するには、メロディの強さ、説得力が必要なのではないかと思っています。 今回の案件は、アルバム曲とありますが、その中のリード曲です。ふさわしい説得力を持った曲を提案できなければ!・・・と臨んだメロチェック、案の定メロの弱さを指摘されます。弾けた感じ、突き抜けた感じがもっとほしい、モチーフの強さが欲しい、と。 正直、このメロチェックは喜びと希望を感じまし...
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制作感想
インスト
濃い音楽・薄い音楽
劇伴を制作してる時によく陥ってしまうのが、短い時間の中にアイデアや曲想を詰め込みすぎてしまい、肝心の映像に勝ってしまうという現象です。自分は音を足し算していくタイプの作家であることと、普段の発注で豪華絢爛なライブBGMを作ることが多いので職業病的に少ない時間に色んな音楽要素を入れてしまうのですが、これが音楽が映像に勝ってしまう原因になるんですよね。 今回はドキュメンタリー系BGMのデモを作っていたのですが、どれだけオーケストレーションを薄くしても映像に勝ってしまい「どうしてだろう?」といろいろ考えていたのですが、いくつか参考曲を研究して原因がわかりました。(あくまで今回の場合ですが・・・...
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制作感想
作詞
英語と日本語における言葉のノリ
最近よくある案件の一つとして、海外作家の書いた楽曲への歌詞制作依頼というものがある。送られてくる音源も、通常の作詞用に送られてくるシンセメロのデモではなく、英語の歌が入ったものが送られてくる。それを聴きながら作詞するわけだが、毎回悩まされることがある。それは「日本語を乗せた時のノッペリ感」である。曲のドライブ感みたいなものが、日本語を乗せるとどうしても半減してしまうのだ。 日本語というのは「ん」を除いて、必ず「子音+母音」という構成で成り立っているので、基本原則としては、一音に対しこの「子音+母音」で一つ、という構成になる。しかし英語の場合は違って、一つの言葉のまとまりに「子音」がいくつ...
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制作感想
作詞
同じコンセプトで書く難しさ
たまにある発注として、「テーマだけを少し変えて、過去にリリースした楽曲と同じコンセプトで書いてほしい」というものがある。要するに、全体的な世界観や楽曲のイメージは前回の作品を踏襲しつつ、モチーフやテーマだけを変えて同じテンションやノリで書いてくれ、ということだ。その過去楽曲が他の作家さんの作品であれば、普通に書いていても必然的に自分なりのカラーに変わるのでそれほど苦労しないのだが、そのリファレンスになっている楽曲が過去の自分の作品である場合、色々と考えるべきことが増えるので少し難しくなる。今回の発注がそれである。 まず考えることは、「同じようなイメージ」というのを、「どこまで同じようなも...
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制作感想
インスト
サウンドロゴ的発想
コンペや制作の発注書やメールを見ていて「あぁ〜、これ、やりたいなぁ〜。」「俺だったらこんな感じで作るかな〜」なんて想像しているうちに締め切りが過ぎていた。・・・なんて事はよくあるのですが(笑) まさに今回そのパターンで、「うっわぁ〜〜、俺ならこんな音色でこんなリフでイメージしてたのになぁ。絶対俺が出してたら通ってたわ。うん。そう、きっと。」などと、ある事ない事チャレンジもせず妄想していたわけですが、時すでに遅し。切り替えてまた違う案件チャレンジしよう〜!なんて思ってたのですが、まさかの再発注の案内が来ました。「絶対俺が出してたら通ってたわ」っていうのは若干撤回したい気持ちを抑えつつ、イメ...
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制作感想
作曲
コライトチャレンジ(ドロップ、オケサビ編)
所謂「オケサビ」とか「ドロップ」と呼ぶのでしょうか。ダンス系楽曲ではサビの部分に歌がなく、インストで盛り上げる形式の曲がJ-POPの市場でも一般的になりました。今回は、普段とは違う工程で制作をしたので、その時の感想を書きます。 普段「メロ」「歌詞」「オケ(編曲)」をきっちり分けた歌モノの制作に慣れていると、このオケサビ形式の曲を作るのは結構難しくなります。なぜかというと、たとえばメロだけでは表現しきれない「息遣い」やトラックの仕上がり具合、使用する言葉や細かいキー設定など、すべての要素が上手く噛み合わないと、完成系のバランスが見えないからです。「この曲は歌詞がよくないから歌詞だけ替えよう...
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制作感想
インスト
生録音の化学反応
昨年やらせていただいた長期間に渡るゲームのプロジェクトですが、様々な学びや気付きがありました。 そんな中、制作の中で最も記憶に残ったのは何か?と考えると、やはり大型の弦楽器と管楽器を生で録音させてもらえたことです。 それまでは、バイオリンやギターなどの単独楽器を生演奏に差し替えることはあったのですが、もっと大きな編成でまるっと生演奏を取るのは自分にとっては初めての経験だったので、レコーディングの日まで「果たしてうまくいくだろうか?」「どんな音で録れるだろうか?」とワクワクとドキドキが入り交じる心理状態で過ごしていました。 さて、レコーディング日が決まると、生録音に向けての準備をしなけ...
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制作感想
「時間」と「環境」で勝ちに行く
最近流行り(?)のグループで、メンバー紹介ソングの制作にチャレンジしました。 特に、歌詞の内容やメロディの構成はそのグループのためだけに作るので、不採用の場合、他の案件にリメイクなどがしづらくリスクが高いのですが、逆にやるとなったら採用とるつもりでしっかり展開と構成、内容の辻褄を合わせたりグループの情報を徹底的に調べて取り組みました。 実は、よくある自己紹介ソング系はループのビートに適当に一人づつラップとかで紹介して行くものが多くて、メンバーの人数も多いと個人的に正直ダラダラして曲として聴いてられないな・・・ってものが結構多い気がしていたので、そこを打開するためにメンバー毎の特色の差異...
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制作感想
作曲
下調べに救われた日
今回の案件は、前回と同じアーティストさんの再発注でした。作家さんによってコンペ曲へのアプローチの仕方は様々だと思いますが、私はアーティスト情報や発注時に記載があるコメントや参考楽曲などはわりと入念にチェックする方だと思っています。(おそらく。)アニメのタイアップがある時は、当然そのアニメの原作もチェックします。その原作が面白くてつい読みこんでしまい、本題の楽曲制作になかなか手がつけられず、という本末転倒なこともままあったり。 ですので、前回と同じアーティストさん、ということは、参考楽曲やコメントに追加の部分があるにせよ、ある程度はすでに調べがついている状態でのスタート、となるわけです。加...
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制作感想
作詞
作曲
インスト
社内セミナーの中身は・・・福袋!?
こんにちわ。 僕は地方に住みながら作曲活動をしていますので、グローブさんが年に数回行う作曲、作詞のセミナーにはなかなか参加することができず、残念に思っておりました。そこで大友さんに、「改めて作曲の勉強をしたいのでセミナーの資料などを頂く事はできますか?」と問い合わせを出してみると、数日後にグローブの歴史の詰まった貴重な資料を受け取る事ができ、自宅での自習が可能に!!今回はこちらの資料を読ませて頂き、感じた事などを書かせて頂きたいと思います。 こちらの資料まず、文書だけでなく解説用に編集された音源が付いて来た事に驚き、実際に紹介されているメロディの特徴、作曲例も聴きながら学べるのでとても...
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制作感想
作曲
コライトチャレンジ(Rap編)
僕は昔はバンドマンだったので、曲作りの際はメンバーでスタジオに入って何時間もあーだこーだ言いながら、皆でパーツを組み合わせて1曲1曲膨大な時間をかけて仕上げていました。メリットとしては、自分では思いつかないようなアイデアが出るので楽曲の視野が広がりますが、デメリットは、アイデアがぶつかりすぎてまとまらないことです。 プロの作家になってからは、基本的には作詞・作曲・編曲と3つの役割に別れるわけですが、作曲をする立場から言うと、僕個人的に一番困るのが「ラップ」のニュアンスです。仮歌を録る場合、歌い方の違いはあれど、メロディはシンセメロの音符に沿って歌いますが、ラップははっきりとした音情報がな...
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制作感想
作曲
1音符の大切さ
今回はアニメのED主題歌の案件でした。同時に、歌手が女性声優アーティストさんのシングル曲ということもあり、両方向からの希望に添えるような楽曲にする必要があり、そこに向けて制作と向き合いました。 楽曲を作る際は、参考楽曲や求められている曲の方向性、歌詞のイメージを自分の中に落とし込むための作業に、なるべく時間を取ろうと心がけています。自分が歌い手さん、もしくはマネジメントされている方の立場ならどういう曲を作ってほしい、と思うだろうか?そんなことを考えます。 今回も参考楽曲、アニメの詳細、アーティストさん情報はチェックし、制作に取り掛かりました。とは言え、イメージは持つもののやはり簡単...
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制作感想
作曲
作り込んでいるが故の・・・試行錯誤!?
コンペの発注の時点で、締め切りが3、4日しかないことは良くあるのですが、更にそういう時こそクオリティの高さが必要だったりします。そんな時は、如何にしてベストを尽くすかを工夫するのですが、今回は丁度ストックで合いそうな曲があったので、発注内容に沿ってリメイクすることにしました。 元々はしっかりと詰めていた曲なので、すぐに完成するかと思いきや、思いもよらない壁にぶち当たりました。かなり歌謡テイストの曲ながら、テンポを速くしてイマドキのアニソン調に仕上げていたのですが、提供先の方の雰囲気を考えるとあまりそぐわないので、とりあえずテンポを落としてみました。 すると当たり前ですが普通の古臭い...
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制作感想
インスト
制作中に考えていたこと
2019年12月、累計で1年5ヶ月ほど時間をかけたゲームのプロジェクトが完パケしました。 曲数で言うと、短いものから長いものも含めて50曲以上制作させて頂いたので、納品したwavのファイル数で言うとデモや没トラックも含めて100を超えるかもしれません。自分にとっても、このような大規模なプロジェクトに参加したのは初めてのことでしたが、制作にあたって感じたことや思い出を何回かに分けて書いていこうと思います。今回は第1回ということで、ピンポイントな内容でなく、基本的な流れとどんなことを考えて作業していたかをざっくりと書きたいと思います。 さて、今回のプロジェクトは大変ありがたいことに、非常に...
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制作感想
作詞
提出されない悔しさ
初めてのコンペは、トライアル合格の連絡をいただいた翌日。「明日締め切りのコンペがあるけど、筆は早い方?」と言われ、「やらせてください!」と返事をしました。情報収集をしてその日のうちにフルサイズで提出。そこで、初めて歌詞のチェックをしていただきました。 実は私、今まで歌詞チェックというものを受けたことがありませんでした。約1年半別の事務所でコンペに参加してきましたが、ただ提出するだけ。自分の歌詞がどのくらいのレベルなのか、さっぱりわからない状態でした。でも長く続けたこともあってか、そこそこの自信はあったんです。 でも結果はというと・・・ボロボロでした。「意味が分からない」「薄っぺらい」「...
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制作感想
作曲
練りこむ!?
今回は、ゲームのキャラクターが歌う楽曲の案件でした。期日まであまりなかったのですが、過去のストック曲で参考楽曲のテーマに合いそう曲があったので、少し手直しをして提出しました。 ジャンルとしては、ダンス調のポップス。メロディとアレンジは元々あるものを軸に、さらに求められているものに沿うように、今の楽曲をより良くするためにアプローチしていきました。「もっとサビ感が出るように」という修正を受けた際は、「今のこの楽曲でこれ以上何かできることがあるのだろうか・・・」と、はじめはゴールが見えない状態でした。ですが、それでも考え、できることを試し、使える時間ギリギリまで挑戦して結果出来上がった楽曲を振...
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制作感想
作曲
「ありきたり」な曲は求められていない
年末までにもう1曲くらい参加しておこうかな、というところで、得意な「甘酸っぱい青春恋愛系ポップソング」の案件が舞い込んできました。締切が短めで、スケジュール的にもだいぶ厳しかったのですが、かなり自信のあるサビが降ってきてしまい、「これでダメなら他は無理でしょう!」と思い、参加を表明しました。タイアップになっていた漫画も非常に面白く、自分の世界観に合った曲を書けそうな様子で、ほぼ1日でメロチェックまで持っていくことができました。 しかし、事務所の評価は「歌詞も弱く、メロもサビがありきたりでこれでは勝てない。一応ストライクゾーンには入っているので提出するかは任せる。」みたいなもので、正直かな...
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