グローブ・エンターブレインズで初コンペ
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制作感想
インスト
楽器で弾くメロは「味」が大事
歌モノの楽曲を、インストBGM(今回はギター)に編曲した時のお話です。 元々インスト演奏を前提とした楽曲の場合、旋律自体が楽器向けに作られているので、しっかり楽曲や譜面を再現することが大事なのですが、今回のように元々歌用のメロディを楽器で再現する場合、苦労する部分がこの「味」付けの部分です。 歌メロは基本的に、歌に合った歌いやすいようなメロ割になっているので、それを楽器で淡々と弾くと、どうもスーパーの特売所のJ-popのインストBGM(それはそれで好きですが)のようなサウンドになりがちです。 なぜそうなるか考えた事があったのですが、そもそも「声」というのはどんな楽器よりも、最も「味」...
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制作感想
インスト
やっぱりプロはプロの環境!?
僕は、昔から先輩ミュージシャンや一部の先生に言われて、信じていた言葉があって 1.「楽器なんか沢山持たずにコレという1本で勝負しろ」 2.「どんな機材でも自分の音を出せ」 3.「実力さえあれば安い機材でも大丈夫」 4.「身の丈にあった物を選べ」 etc… ここ最近、編曲のお仕事も板に着くようになってきて、コンペも提出まで余裕を持って組み立てる事ができるようになってきました。 そこで気付いたのですが、元々信じていた↑の言葉が全部覆って行きました。 1.「楽器なんか沢山持たずにコレという1本で勝負しろ」 コレという1本は必要ですが、僕らみたいな作家は例えば「最近のJ-...
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作曲
初採用までのお話
今回、やっと初採用をいただけたので、これまでの経緯について書きたいと思います。 私が初めて作曲をしたのは6歳の頃でしたが、プロの作曲家を志したのはほんの1年半前の20歳の時でした。ずっと趣味で作曲をしていて、漠然と「楽曲提供してみたいな〜」と思ったのがきっかけでした。どのようにしたら作曲家になれるのかも全然知らなかったので、まずネットで「作曲家になるには」で検索してみました。すると、メジャーアーティストの曲はコンペで決めていることが多く、コンペに参加するには作家事務所に所属するのがベターだと書いてあったので、事務所を検索することにしました。 そして、1番最初に見つけたのがグローブ・...
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制作感想
作曲
困った時は悩まずお金で解決!?
例えば、普段使わない楽器を入れるような制作のオーダーがあった際、元々DAWに入っているシンセで一旦間に合わせますが、その楽器がメインで鳴るような楽曲だと、どうしても噓っぽくなってしまうというか、楽曲自体の質が低下してしまいがちです。 こういう時、その楽器に対してEQやベロシティをいじったり、コンプを見直したり・・・、気づけばそれを永久ループしていて何も解決していない事ってよくあると思います。そういう時にオススメなのは「つべこべ言わずにお金を使え」です。笑 というかそうしないと解決しません。薄情な世の中ですよね。以前、事務所の先輩に「どうしたらもっと良い曲やアレンジができるようになります...
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制作感想
作曲
コライトチャレンジ(リモート編)
これまでのコライト感想集 https://music-comments.com/impression/composition/3811/ https://music-comments.com/impression/3752/ https://music-comments.com/impression/2722/ https://music-comments.com/impression/2465/ コライトについてはこれまでもメリットデメリットを述べてきましたが、ご時世的にも、あまり人と密になって作業するのも避けたほうが良いので、今回はリモートで作業を進めることにしました。基本は...
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制作感想
作曲
コライトチャレンジ(缶詰編)
すでに活動しているものの、一度体制を整えて再スタートする男性アイドルグループに向けて楽曲プレゼンをした時のお話です。最近は、今まで制作していたようなパターンとは違う方法を模索していて、今回は「自宅で制限時間ありで制作する」というテーマで、シンガーの友達と二人で僕の自宅スタジオに缶詰になって履行しました。グループの既存曲を拝聴したところ、僕の作風にかなり合うと思ったので、1曲はまるまる書き下ろし(今回のお話のメイン楽曲)、2曲目は既に基盤だけ作っていた自己紹介ソングを組み直して提案力で勝負、3曲目は完全に僕の得意分野のストック曲、4曲めはほぼストックまるまる、という布陣で勝負することにしました。...
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制作感想
作曲
やっと、、!
今回参加させていただいた案件は、女性声優グループのc/w曲でした。内容的に敷居が高いのではと思ったのですが、これまで合唱曲風のコンペに参加したこともあるので、もしかしたら合っているかもしれないとおすすめしていただき参加することに。 まずは参考曲として、色々な楽曲を聴きました。小さい頃からクラシック音楽には馴染みがあったり、舞台系にハマっていた時期があったということもあり、意外とすぐにイメージが湧きました。3日間かけてワンハーフサイズにしてメロチェックに提出。初めてのジャンルだったのでドキドキしていましたが、良い感じと言ってくださり安心しました。 提出日まで4日あったので、残りの日数...
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制作感想
インスト
先手必勝のつもりが空振り!?
9月は作業や提出に対してテーマを決めていて、「とにかく早く出す」という事でした。以前は締め切りギリギリまで粘ってちょっと過ぎる、みたいな感じでしたが(笑) どのみち、ギリギリまで粘ったとしてもその時間で期待以上の成果が出るわけではないので、いっその事一番乗りで締め切り前に提出して先方に決めてもらおうという、ちょっとズルい作戦に出ました。今回は、週半ばの発注で、締め切り自体は日曜だったのですが、できれば週末には試聴されたいとの事だったので、「よし、一晩で上げてやろう!」と息荒げに作業を開始しました。 内容的にも、僕が得意なクラシックギターのソロパートを挿入するとの事で、マイクセッティ...
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制作感想
インスト
コライトチャレンジ(失敗編)
他のクリエイターやアーティストと共作した際の記事はシリーズ化していますが、今回は失敗例を紹介します。前回までの記事は以下です。 コライトチャレンジ(Rap編) https://music-comments.com/impression/2465/ コライトチャレンジ(ドロップ、オケサビ編) https://music-comments.com/impression/2722/ コライトのメリットと言いますと、やはり自分にはないアイディアやテクニックが手に入るという事が大きく、人と一緒に制作する事により常にお互いの意見を出しながら進められるので、一人で悩んでいるよりはるかに早く...
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制作感想
インスト
隙間産業のつもりがすり抜けて行ってしまった例
男性アイドルグループの、ライブ中の一部分で使用される楽曲のプレゼンの時のお話です。今回のようなインスト案件の際は、色々な都合で(割愛)、デモ+本アレンジという段階を踏まずに、いきなり完パケ前提で制作します。 僕は普段から、デモの段階で本アレンジもそのまま使えるくらいの意気込み(あくまで意気込みですw)で制作していますが、流石に1音1音まで何時間もかけて精査することはありません(その分メロディや歌詞に時間を割きたいからです。) ただ、プレゼンやコンペとしては手順は同じなので、最初から詰めながら作ることは、制作カロリーとしては結構重いです。まだまだ編曲力が強くない僕ですから、他の作家さんに...
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制作感想
作曲
インスピレーションとアレンジ
コンペには何度か参加させていただいていますが、こうして書かせていただくのは初めてです。 今回の依頼内容は、スタンダードなガールズポップスということでした。しかしながら、スタンダードなガールズポップスといっても非常に多面的な捉え方があります。なので最終的に、はみ出しすぎなければ基本的には大丈夫だろうというスタンスで、ある程度自由に制作しようと心がけました。 まずは、基盤となるリファレンス楽曲を試聴した上で早速制作に取り掛かりました。自由といっても、さすがにクライアント側の方針を蔑ろにすることは許されません。そこから方向性を固めます。自分が制作において重要だと思っていることは、”ファースト...
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ノウハウ
コロナ後の世界「作家として生き抜く3つの方法」
前回のコラム「これから起こりうる10の事象」で、現在音楽制作会社に起きていること、または起こりうることをご案内しましたが、今回はそんな厳しい状況の中でクリエイターの生き残り術編になります。 ①提出率の底上げ ・作りにくい案件、短納期ほど、率先して参加すべきです。そういう案件ほど、採用されやすいだけじゃなく採用時は担当者との距離感が一気に縮まりやすい為、作家ブランドが急上昇のチャンスと言えます。特に短納期の案件ほど、集まった楽曲の中から直しながらでも成立させないといけない時もあり、提出しておくと思いも寄らない採用機会となります。 ・依頼が来ているのに慎重に選択し過ぎてしまうのは、逆に言...
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ノウハウ
コロナ後の世界「これから起こりうる10の事象」
2020年は、コロナにより一変してしまいすっかり特殊な年となってしまいました。それも有効な薬が開発されるまでの辛抱かとは思いますが、既に起きていることで作家に与える影響など、イチ音楽制作事務所の所感として記述しておきます。 ①依頼数の減少 昨年までは、毎年5%程度のシングルアイテム数の減少が、今年と来年で更に1〜2割程度の発売激減を想定。CD発売の減少は、カップリング制作の機会(=1枚に付き4〜5曲)も一緒に消失するので、今年の案件数減少は想定よりも下振れに推移するのも覚悟しておく必要がありそうです。シングルは、ドラマやアニメが軒並み延期により発売再検討の影響があり、ライブの中止や延期...
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制作感想
作曲
「熟成曲」
音楽の流行りは目まぐるしく進化しています。最近気付いたのは「大サビ」(2番間奏あとのラスサビ前のメロ、ブリッジとかCメロとかDメロとか色々呼び方があります)が無い曲です。 過去を遡れば初期のビートルズくらいまでいくとA,B形式、少し前の一般的なポップスはA,B,サビ、もう少し最近になると2番の後に大サビがあって、現代の曲になると2番のAメロやBメロが全く違うアプローチになったり、ドロップ(オケサビ)なんかも出てきました。基本的には時代を追う毎にセクションがどんどん増えていっているので、複雑になっている一方な感じです。 ただ、最近チェックしていたKpopの表題曲が「・・・ん、ちょっと短い...
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制作感想
作曲
曲制作は自分の経験を形にする事
自分のアーティスト活動のためではなく所謂「商業作家」と言われる活動をしている僕のような人は、基本的に自分以外の人(アーティストさん)のために曲を書くわけですが、時に、まるでその人になったかの様に書かないといけません。 これからデビューする場合や、デビュー間もないならまだしも、ある程度活動地盤も固まり、イメージが出来ているアーティストだと、発注があってから「下調べ」程度では間に合わないので、常日ごろからいろんなグループやアーティストをチェックしておく事はとても大事だと思います。(と言っても難しいですが、、)。そういう意味では、楽曲に対しての「タイアップ」や「コンセプト」がはっきりしている発...
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制作感想
作曲
機材について調べていると丸腰で勝負している自分に気づいた
先日ギターの定期メンテのため、いつもお世話になっている工房に行った際に、ビルダーさんから「いいの出来たので弾いてみて」と言われ、出来たばかりの新しいギターを試奏しました。 後日、メンテが終わった楽器を引き取りに行った際、そのギターも一緒に連れて帰っていたのですが(笑)。こんなやりとりがここ数回続いており、かなり高くついてしまっています。 本当に楽器プレイヤーやクリエイター(に限らないとは思うけど)は、機材に対する探究心に底などないんだなと、楽器庫になったリビングを見て実感しています笑。 特にギターなんて、言っても1本10数万〜30万程度の物なので(って言って頭おかしいんじゃな...
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制作感想
作曲
意識していること
アニメタイアアップが決まっている女性アーティストさんの楽曲を制作アプローチさせて頂きました。 楽曲を作るというのは、とても苦しいですね。自分の中のOKラインと、先方が求めているであろうラインと、仮に自分の楽曲が選択された時、一般視聴者に”いいっ!”と感じさせたいラインと、そんなことを考えながら奮闘しています。 でもその中で一番優先度が高いのは、やはり自分の中のOKラインですね。その上での「他の要素」でした。 皆さんもそうかな、とは思うのですが、毎度作曲をする際に意識していることがあります。何かしら新しいことをやってみる、ということです。それはコードであったり、メロの作り方であったり、...
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制作感想
作曲
ギターを楽しく弾くために
今回は、あるアイドルグループのアルバム用楽曲を制作させて頂きました。 アイドルなのですが、実際に本人達も演奏をするバンドスタイルのアイドルグループでしたのでしたので、バンドとして成立する曲を作ろう、と思い取り組みました。 皆さんそれぞれジャンルによって好みがあるかと思いますが、個人的にはバンドは好きなジャンルの一つですので、制作していて楽しかったです。 とはいえ、締切までの日数も限られてますので、新しいことに挑戦してみる時間と作業として淡々と進めていく工程のバランスは意識するように心がけています。 そこに紐づいてですが、自分の中で、作業開始日から提出予定日までの制作スケジュールは必...
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制作感想
トライアル合格時の景色
◆はじまりは「ポチッ」 ずっと気になっていた、応募者全員に曲のアドバイスを返信してくれるキャンペーン。チキンな私は、ボロクソに言われるのが怖くて、なかなか応募できずにいました。最近ようやく、歌い手を意識した曲作りができてきたという実感が出てきて、今後の方向性について悩み出していたので、思い切ってキャンペーンにポチッと応募。 「あー、ついに送っちゃった…」 「忙しいだろうから、返信は遅いかもな」 「きっとダメ出しオンパレードだろうから、落ち込まずにちゃんと作品を見直していかないと…」 応募の時点で、すでに悶絶&ネガティブ(笑)。でも、実際は悶絶するほどの時間はありませんでした。 ...
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制作感想
作曲
AサビからZサビまで?
先日、アイドルグループの「自己紹介ソング」の発注で、思いの外制作が楽しかったので、もっと作ってみたいと悶々としていた時の発注だったのと、やはりニッチな内容で採用の可能性も高かろうと思い制作に取り掛かりました。最近は、ベーシックな歌モノのメロ、詞を書くのとはまた違った脳を使うことに気が付いてきました。 通常、(当然工夫が必要だということは大前提として)サビの部分がその曲の最も聴きどころであり、A,Bはサビへの高揚感を高める意図であることが多いと思うのですが、この「紹介ソング」の場合は、A、B、サビという概念より 「Aさんパート」「Bさんパート」「サビ」「Cさんパート」……のように、あくま...
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制作感想
インスト
初トライアルで得た「聴き方」
今回、グローブエンターブレインズのトライアルで初挑戦させて頂きました。楽曲は、若い子たちのライブ最初を飾るOverture。それにふさわしい、若さと希望にあふれた曲にできればとポジティブな取っ掛かりから制作を始めましたが、いざ書き進めてみると、締切にひやひやしつつの防戦一方。自分ではそこそこ自信があった筈のオーケストラ系ですが、同時に、自分が今後まだまだ学ばなきゃいけない課題も明確に実感したトライアルとなりました。 一番強く感じたのが、「エンジニアリング的な視点の重要性」です。無論、楽曲のメロやコード構成が、採用に当たり重要な位置を占めているのは言うまでもありませんが、特にインスト作家と...
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制作感想
作曲
全ての事象を精一杯+で考える
今回の案件は、新人アイドルグループの表題曲。今後の代表曲たりうる曲。これはメロディの強さ、説得力がめちゃくちゃ重要な要素であることは火を見るより明らか。前の案件はメロ力不足で提出にならなかった身として、これ以上打ってつけの題材はない!・・・という事で、即座に参加表明。 メロチェックの指摘は「悪くはないけど、無難」。ん~、やっぱりダメか~。そして「一旦預けてみるから、提出前の状態まで作りこんでみればどうか」という提案をいただきました。 何というか、これって「無難な線でまとまりきってしまっているので、どこをどう直せばという状況になく、このまま仕上げてもこの水準を越えられないだろう」とい...
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制作感想
インスト
濃い音楽・薄い音楽
劇伴を制作してる時によく陥ってしまうのが、短い時間の中にアイデアや曲想を詰め込みすぎてしまい、肝心の映像に勝ってしまうという現象です。自分は音を足し算していくタイプの作家であることと、普段の発注で豪華絢爛なライブBGMを作ることが多いので職業病的に少ない時間に色んな音楽要素を入れてしまうのですが、これが音楽が映像に勝ってしまう原因になるんですよね。 今回はドキュメンタリー系BGMのデモを作っていたのですが、どれだけオーケストレーションを薄くしても映像に勝ってしまい「どうしてだろう?」といろいろ考えていたのですが、いくつか参考曲を研究して原因がわかりました。(あくまで今回の場合ですが・・・...
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制作感想
インスト
サウンドロゴ的発想
コンペや制作の発注書やメールを見ていて「あぁ〜、これ、やりたいなぁ〜。」「俺だったらこんな感じで作るかな〜」なんて想像しているうちに締め切りが過ぎていた。・・・なんて事はよくあるのですが(笑) まさに今回そのパターンで、「うっわぁ〜〜、俺ならこんな音色でこんなリフでイメージしてたのになぁ。絶対俺が出してたら通ってたわ。うん。そう、きっと。」などと、ある事ない事チャレンジもせず妄想していたわけですが、時すでに遅し。切り替えてまた違う案件チャレンジしよう〜!なんて思ってたのですが、まさかの再発注の案内が来ました。「絶対俺が出してたら通ってたわ」っていうのは若干撤回したい気持ちを抑えつつ、イメ...
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制作感想
作曲
コライトチャレンジ(ドロップ、オケサビ編)
所謂「オケサビ」とか「ドロップ」と呼ぶのでしょうか。ダンス系楽曲ではサビの部分に歌がなく、インストで盛り上げる形式の曲がJ-POPの市場でも一般的になりました。今回は、普段とは違う工程で制作をしたので、その時の感想を書きます。 普段「メロ」「歌詞」「オケ(編曲)」をきっちり分けた歌モノの制作に慣れていると、このオケサビ形式の曲を作るのは結構難しくなります。なぜかというと、たとえばメロだけでは表現しきれない「息遣い」やトラックの仕上がり具合、使用する言葉や細かいキー設定など、すべての要素が上手く噛み合わないと、完成系のバランスが見えないからです。「この曲は歌詞がよくないから歌詞だけ替えよう...
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制作感想
インスト
生録音の化学反応
昨年やらせていただいた長期間に渡るゲームのプロジェクトですが、様々な学びや気付きがありました。 そんな中、制作の中で最も記憶に残ったのは何か?と考えると、やはり大型の弦楽器と管楽器を生で録音させてもらえたことです。 それまでは、バイオリンやギターなどの単独楽器を生演奏に差し替えることはあったのですが、もっと大きな編成でまるっと生演奏を取るのは自分にとっては初めての経験だったので、レコーディングの日まで「果たしてうまくいくだろうか?」「どんな音で録れるだろうか?」とワクワクとドキドキが入り交じる心理状態で過ごしていました。 さて、レコーディング日が決まると、生録音に向けての準備をしなけ...
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ノウハウ
トライアルの合格基準
今回は、普段応募がある時に重視しているポイントをご紹介します。 まず一つ目は、資料内容。これは、対象アーティストの案内がない楽曲をお送りしてくるケースが多く、試聴した所でその殆どはただの自作デモか自分のバンド、アーティスト活動用の楽曲を送って来ていると邪推してしまいます。作曲家募集の応募作品返答キャンペーンは、あくまで所属作家用の募集に対してのサービスであり、個人活動の作品にコメントすることは想定しておりません。従って、対象アーティスト名も含めて十分に検討して頂きたく思ってます。個人情報に関しても、メール本文で個人情報も名前と電話だけとか概略ではなく、ワードやエクセル、またはテキストでも...
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制作感想
「時間」と「環境」で勝ちに行く
最近流行り(?)のグループで、メンバー紹介ソングの制作にチャレンジしました。 特に、歌詞の内容やメロディの構成はそのグループのためだけに作るので、不採用の場合、他の案件にリメイクなどがしづらくリスクが高いのですが、逆にやるとなったら採用とるつもりでしっかり展開と構成、内容の辻褄を合わせたりグループの情報を徹底的に調べて取り組みました。 実は、よくある自己紹介ソング系はループのビートに適当に一人づつラップとかで紹介して行くものが多くて、メンバーの人数も多いと個人的に正直ダラダラして曲として聴いてられないな・・・ってものが結構多い気がしていたので、そこを打開するためにメンバー毎の特色の差異...
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制作感想
作曲
下調べに救われた日
今回の案件は、前回と同じアーティストさんの再発注でした。作家さんによってコンペ曲へのアプローチの仕方は様々だと思いますが、私はアーティスト情報や発注時に記載があるコメントや参考楽曲などはわりと入念にチェックする方だと思っています。(おそらく。)アニメのタイアップがある時は、当然そのアニメの原作もチェックします。その原作が面白くてつい読みこんでしまい、本題の楽曲制作になかなか手がつけられず、という本末転倒なこともままあったり。 ですので、前回と同じアーティストさん、ということは、参考楽曲やコメントに追加の部分があるにせよ、ある程度はすでに調べがついている状態でのスタート、となるわけです。加...
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制作感想
作詞
作曲
インスト
社内セミナーの中身は・・・福袋!?
こんにちわ。 僕は地方に住みながら作曲活動をしていますので、グローブさんが年に数回行う作曲、作詞のセミナーにはなかなか参加することができず、残念に思っておりました。そこで大友さんに、「改めて作曲の勉強をしたいのでセミナーの資料などを頂く事はできますか?」と問い合わせを出してみると、数日後にグローブの歴史の詰まった貴重な資料を受け取る事ができ、自宅での自習が可能に!!今回はこちらの資料を読ませて頂き、感じた事などを書かせて頂きたいと思います。 こちらの資料まず、文書だけでなく解説用に編集された音源が付いて来た事に驚き、実際に紹介されているメロディの特徴、作曲例も聴きながら学べるのでとても...
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