グローブ・エンターブレインズで初コンペ
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制作感想
作詞
作曲
同じメロディでも?!
今回は女性アイドルグループのシングル曲でした。 普段は作曲だけなのですが、この案件はサビのメロディと歌詞のハマり具合が鍵になりそうだったので、1番最初にキャッチ部分の歌詞を決めてから、メロディと同時に歌詞も書いてみることにしました。 まず、作曲面で今回学んだことは、「同じメロディでもコードが違えば印象がガラッと変わる」ということでした。 1回目のメロチェックの時、「メロディはサビっぽいはずなんだけどサビっぽさが足りない。原因はコードだと思う。」とアドバイスをいただいたのですが、そう思って聴いてみたら、まさにそんな感じで、、。コードを変えてみたところ、メロディは全く同じなのに、不思議な...
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作詞
初提出での学びと苦悩
トライアル合格の連絡をいただいてから程なくして、初の案件のお話を頂きました。意気揚々と書き上げて送った初稿。そこから提出できるまでの道のりはとても長く感じるものでした。大友さんとのやり取りは最終的に10往復以上に及びましたが、提出まで引っ張り上げていただいたことに本当に感謝しています。 やり取りの中では「ありきたり」「ドラマ性がない」という言葉を幾度となく頂きました。自分ではよく書けたと思っていても、指摘を受けて改めて読み返してみると言われた意味がよくわかる、ということの繰り返しだったように思います。 例えば、詞の中の主人公の主観的な感情を表現しなければならない場面にもかかわらず、冷静な言...
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作曲
対象アーティストっぽさ
今回参加させていただいた案件は、女性シンガーのシングル曲、アルバム曲でした。いくつかジャンルがあったのですが、まずは1番作りやすそうだなと思ったバラードを選びました。 納得のいくものができたので、メロチェックに提出。すると、「この曲、他の案件で合うものがあるからそっちに提出してみない?」とのこと。自分自身も「なんか対象アーティストっぽさが足りないなあ、なぜだろう?」と思っていて、別案件でとてもしっくり来たのでそちらに提出することにしました。 そして、この案件用にもう1曲作ることに。 次は思い切ってジャンルを変えてみることにしました。 それはあまり馴染みのないジャンルだったので、まず...
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作曲
音域に捉われすぎるな!
本当の歌の事は歌い手にしかわかりません。僕ら作曲家の「わかっている」は「わかっているつもり」なのかもしれません。歌い手の「プロ」に話を聞く事はとても大事だと思っています。 楽曲の発注書には、その歌手の「可能音域」を記載していただいていますが、果たしてそれはどこまで信用すべきか?守るべきか?という事です。 もしかしたら、本当に「その歌手の可能な限りの音域」を書いていて「ベストに歌える音域」を書いていなかったり、「ベストに歌える音域」を書いていて「その歌手の可能な限りの音域」を書いていない場合もあるかもしれません。 曲を書いている時によくあるのが、サビを作っているときに、後半の盛り上...
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作曲
コライトチャレンジ(缶詰編)
すでに活動しているものの、一度体制を整えて再スタートする男性アイドルグループに向けて楽曲プレゼンをした時のお話です。最近は、今まで制作していたようなパターンとは違う方法を模索していて、今回は「自宅で制限時間ありで制作する」というテーマで、シンガーの友達と二人で僕の自宅スタジオに缶詰になって履行しました。グループの既存曲を拝聴したところ、僕の作風にかなり合うと思ったので、1曲はまるまる書き下ろし(今回のお話のメイン楽曲)、2曲目は既に基盤だけ作っていた自己紹介ソングを組み直して提案力で勝負、3曲目は完全に僕の得意分野のストック曲、4曲めはほぼストックまるまる、という布陣で勝負することにしました。...
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作曲
インスピレーションとアレンジ
コンペには何度か参加させていただいていますが、こうして書かせていただくのは初めてです。 今回の依頼内容は、スタンダードなガールズポップスということでした。しかしながら、スタンダードなガールズポップスといっても非常に多面的な捉え方があります。なので最終的に、はみ出しすぎなければ基本的には大丈夫だろうというスタンスで、ある程度自由に制作しようと心がけました。 まずは、基盤となるリファレンス楽曲を試聴した上で早速制作に取り掛かりました。自由といっても、さすがにクライアント側の方針を蔑ろにすることは許されません。そこから方向性を固めます。自分が制作において重要だと思っていることは、”ファースト...
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作詞
木っ端微塵の自信
作家募集に応募をして、返信いただいて、かれこれ一週間。 私はこの一週間で3曲の歌詞を書きました。単純に3つの歌詞でなく、1曲あたり2パターン3パターンと試行錯誤しながら、大友さんからのダメ出しを逐一受けながら自分なりに完成させました。結果は、すべて返却(没)・・・テーマ性も、日本語の扱い方も、センスも、何もかもがダメでした。 書いても書いても手応えが無く、生み出しても生み出しても同じ言葉で一蹴される・・・。それはひとえに私の実力不足による結果ですが、リアルタイムの私はとにかくパニック、かつ、なんでわかって貰えないんだー!理不尽だー!などと枕を投げる始末・・・(大友さん、すみません)...
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作詞
作詞家になるために
これまで「自分で歌うため」の曲ばかり書いていましたが、ひょんなことから「アイドルへの楽曲提供」を志し、グローブ・エンターブレインズの門を叩きました。 と言っても、応募は自分で選んだ課題曲に当てた歌詞とプロフィールをメールに貼って、ポチっと送信しただけ。返事来るかなあ、来ないかなあ……と悶々とする間もないほどの爆速でご返信をいただき、更にはコンペの案件情報まで送られてきて、驚きのあまりええっ!?と声が出ました(笑) 筆の速さだけには自信があったので、早速制作に取り掛かり、張り切って(必要無いのに)仮歌まで録り、4時間ほどで原稿送信。 ・・・結果は没。慌ててもう一度書き直し、翌日には送...
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作曲
まとまりとエネルギーの両立
今回参加させていただいた案件は、女性シンガーソングライターのアルバム曲でした。このアーティストさんは昔から好きだったので、以前から参加してみたいと思っていました。最近は制作スピードも少し上がってきたこともあり、参加を決めました。 既存曲はほとんど聴いていて、世界観も把握していたからなのか、初めてメロチェックを1発合格することができました。しかし、これからの課題が見えてきました。それは、無難にまとまりすぎているということ。コンペに参加し出した頃は、シンコペーションが多すぎたり、鼻歌のようなメロディーになってしまっていたりと、まとまったメロディを作るのが課題だったのですが、そこはクリアできる...
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作曲
「熟成曲」
音楽の流行りは目まぐるしく進化しています。最近気付いたのは「大サビ」(2番間奏あとのラスサビ前のメロ、ブリッジとかCメロとかDメロとか色々呼び方があります)が無い曲です。 過去を遡れば初期のビートルズくらいまでいくとA,B形式、少し前の一般的なポップスはA,B,サビ、もう少し最近になると2番の後に大サビがあって、現代の曲になると2番のAメロやBメロが全く違うアプローチになったり、ドロップ(オケサビ)なんかも出てきました。基本的には時代を追う毎にセクションがどんどん増えていっているので、複雑になっている一方な感じです。 ただ、最近チェックしていたKpopの表題曲が「・・・ん、ちょっと短い...
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作曲
「歌詞」なのか「文章」なのか?
学生の時、同級生に詩を書く友達がいました。色々賞を取ったり雑誌にも載っていたのですが、セコい僕は彼に「歌詞かいてよ」と頼みました。所謂「詞先」ってやつです。 いざ上がってきた作品を見た僕は絶句してしまいました。 「・・・曲にならねwww」 つまり、普通に文章の作品というかポエムというか小説みたいなものが上がってきたわけです。詩も歌詞も同じ文字を扱う作品だとしても、俳句に五七五のルールがある様に、歌詞にもJpopならJpop、ラップならラップである程度形式的なルールがあるのです。ただ、そこまではっきりした縛りがないのも事実なのですが、どうしても音楽は4拍子なら1小節4拍、進行はある程度...
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作曲
曲制作は自分の経験を形にする事
自分のアーティスト活動のためではなく所謂「商業作家」と言われる活動をしている僕のような人は、基本的に自分以外の人(アーティストさん)のために曲を書くわけですが、時に、まるでその人になったかの様に書かないといけません。 これからデビューする場合や、デビュー間もないならまだしも、ある程度活動地盤も固まり、イメージが出来ているアーティストだと、発注があってから「下調べ」程度では間に合わないので、常日ごろからいろんなグループやアーティストをチェックしておく事はとても大事だと思います。(と言っても難しいですが、、)。そういう意味では、楽曲に対しての「タイアップ」や「コンセプト」がはっきりしている発...
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作曲
リメイク?アップグレード?
締め切りが短い時や発注内容に添う場合は、ストック曲での提出で対応する事も多いのですが、いかんせん1、2年くらい経ったストックの場合は・・・ 「あぁ、、、この部分もっとこうしたいな」 「ここのサウンドこっちの方が今っぽいな」 「いやこれキック埋もれ過ぎじゃねw」 とか、色々今の成長を感じる(という事にしておく)ので、時間がある限りリメイクすることが多いです。工事の余地が多すぎる場合は、諦めてデッドストックになっちゃう場合もありますが、普段からのメロチェックのお陰かそうなる曲は比較的少なく「丹精こめて作った曲なんだ、もっと良くしてあげよう!」と思えるのは嬉しいです。今回は男曲→女曲...
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作曲
機材について調べていると丸腰で勝負している自分に気づいた
先日ギターの定期メンテのため、いつもお世話になっている工房に行った際に、ビルダーさんから「いいの出来たので弾いてみて」と言われ、出来たばかりの新しいギターを試奏しました。 後日、メンテが終わった楽器を引き取りに行った際、そのギターも一緒に連れて帰っていたのですが(笑)。こんなやりとりがここ数回続いており、かなり高くついてしまっています。 本当に楽器プレイヤーやクリエイター(に限らないとは思うけど)は、機材に対する探究心に底などないんだなと、楽器庫になったリビングを見て実感しています笑。 特にギターなんて、言っても1本10数万〜30万程度の物なので(って言って頭おかしいんじゃな...
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作曲
ギターを楽しく弾くために
今回は、あるアイドルグループのアルバム用楽曲を制作させて頂きました。 アイドルなのですが、実際に本人達も演奏をするバンドスタイルのアイドルグループでしたのでしたので、バンドとして成立する曲を作ろう、と思い取り組みました。 皆さんそれぞれジャンルによって好みがあるかと思いますが、個人的にはバンドは好きなジャンルの一つですので、制作していて楽しかったです。 とはいえ、締切までの日数も限られてますので、新しいことに挑戦してみる時間と作業として淡々と進めていく工程のバランスは意識するように心がけています。 そこに紐づいてですが、自分の中で、作業開始日から提出予定日までの制作スケジュールは必...
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制作感想
作曲
初コンペ、いきなり地獄絵図
トライアル合格後、1発目のコンペを提出しました。正直しんどかった。もう一度言います。しんどかったぁ・・・(汗)。せっかくなので、どんな感じだったかを残しておこうと思います。 ◆参加コンペを決めるまで 狙い目のコンペがわからず相談してみると、コンペ情報の見方や狙い目コンペ情報を教えてもらえました。その中から、参考曲を聴きながら悩むこと1日。「書けそうと思うジャンルで無難に作るより、無謀なジャンルでチャレンジするほうが逆にいいものができるかもしれない。どうせ今の自分の実力なんて、たかが知れてるし」ということで、今まで書いたことないような、デビュー前の女性実力派シンガーのコンペに参加すること...
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制作感想
作曲
制作スタイル、発見!?
最近はメロディに悩んでいたというか、今ひとつ自分でも納得のいくメロディが出来ずにいた矢先に病気になり、3週間ほど病院のベッドや自宅で療養していました。そこで、いくつかの本を読みちょっと面白い記事があったので、それを試してみようと思っていました。1週間ほど先の締め切りの案件がいくつか重なっているので、どれかに参加してほしいと大友さんから連絡があり、参加の意志を伝えるとともにその方法で早速制作してみようと思い制作に入りました。 まずは原点回帰 メロディは、最近キーボードをいじくって制作していましたが、自分の音楽生活の始まりとなったギターに戻ってそこから適当に弾きながら断片を制作しました。 ...
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作曲
メロが進まない時
今回はゲーム内の女性アイドルグループの楽曲を制作アプローチさせていただきました。 当初、制作が決定してから締め切りまではある程度の期間がありましたので、内心では早めに終えて、前倒しで次にいこう、と思っていたのですが、思い通りにいかず結局ギリギリとなる始末。反省。。修行が足りません。SHOWROOM社長の前田さんではないですが、今この瞬間にもバットを振っている人がいるかと思うと、常に成長できるようロスのない作曲環境、ひいては生活環境作りをしていかねば、と感じます。 ちょっと、というか、かなりレベルは違いますが。。いいんです、心がけは誰でもできますし、成長もできます。 制作ですが、過去の...
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作曲
決して悪くないのに、何か違う?
現状、自分にとって作曲というのは「直感」に近い所があって、特に最近だと発注書を読んでいる段階で勝ち負け(採否という意味ではない)が判ってくるようになってきました。 その「直感」がある時ない時でも、「仕事」である以上やり遂げ無いといけないので、取捨選択ばかりはできないのですが・・・。直感と言えど結局それを形をするには、メロを作って、歌詞を書いて、楽器を録音して、歌を録ってという作業は待っているので、完成するまでは多くの作業が必要な分結局大変ではあるのですが、やはり直感で最終系の姿がすぐに見えてくる時は、完成系もしっかりしたものができます。 逆に「直感」が全く無いときは、完成形をなんと...
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作曲
AサビからZサビまで?
先日、アイドルグループの「自己紹介ソング」の発注で、思いの外制作が楽しかったので、もっと作ってみたいと悶々としていた時の発注だったのと、やはりニッチな内容で採用の可能性も高かろうと思い制作に取り掛かりました。最近は、ベーシックな歌モノのメロ、詞を書くのとはまた違った脳を使うことに気が付いてきました。 通常、(当然工夫が必要だということは大前提として)サビの部分がその曲の最も聴きどころであり、A,Bはサビへの高揚感を高める意図であることが多いと思うのですが、この「紹介ソング」の場合は、A、B、サビという概念より 「Aさんパート」「Bさんパート」「サビ」「Cさんパート」……のように、あくま...
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制作感想
編曲
アレンジの魔法
今回参加させていただいた案件は、女性アイドルグループのシングル曲でした。このグループのコンペは、過去に2回参加したことがあるのですが、ピアノのみのアレンジで提出していました。ですが今回、大先輩作曲家の方をご紹介いただき、アレンジをお引き受けいただけることになりました。もともとその方の楽曲のファンだったこともあり、とても嬉しく思いました。 アレンジをお願いしている間、私は歌詞を書いていたのですが、今回、どういう歌詞が良いのかが少しだけ分かった気がしました。Aメロは、自分が思っている以上に背景描写を具体的に描くこと。最終的に提出した歌詞と、最初にチェックしていただいた歌詞とを見比べると、最初...
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制作感想
作曲
全ての事象を精一杯+で考える
今回の案件は、新人アイドルグループの表題曲。今後の代表曲たりうる曲。これはメロディの強さ、説得力がめちゃくちゃ重要な要素であることは火を見るより明らか。前の案件はメロ力不足で提出にならなかった身として、これ以上打ってつけの題材はない!・・・という事で、即座に参加表明。 メロチェックの指摘は「悪くはないけど、無難」。ん~、やっぱりダメか~。そして「一旦預けてみるから、提出前の状態まで作りこんでみればどうか」という提案をいただきました。 何というか、これって「無難な線でまとまりきってしまっているので、どこをどう直せばという状況になく、このまま仕上げてもこの水準を越えられないだろう」とい...
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制作感想
作曲
メロディづくりの壁
先日から、グローブ・エンターブレインズにて作家活動トライアルを始めました。これが初挑戦の案件です。 今まで、それなりの作家活動経験はありますが、指名仕事ではないコンペ案件では、アルバム曲やカップリング曲しか実績がありません。これを打破するには、メロディの強さ、説得力が必要なのではないかと思っています。 今回の案件は、アルバム曲とありますが、その中のリード曲です。ふさわしい説得力を持った曲を提案できなければ!・・・と臨んだメロチェック、案の定メロの弱さを指摘されます。弾けた感じ、突き抜けた感じがもっとほしい、モチーフの強さが欲しい、と。 正直、このメロチェックは喜びと希望を感じまし...
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制作感想
作詞
英語と日本語における言葉のノリ
最近よくある案件の一つとして、海外作家の書いた楽曲への歌詞制作依頼というものがある。送られてくる音源も、通常の作詞用に送られてくるシンセメロのデモではなく、英語の歌が入ったものが送られてくる。それを聴きながら作詞するわけだが、毎回悩まされることがある。それは「日本語を乗せた時のノッペリ感」である。曲のドライブ感みたいなものが、日本語を乗せるとどうしても半減してしまうのだ。 日本語というのは「ん」を除いて、必ず「子音+母音」という構成で成り立っているので、基本原則としては、一音に対しこの「子音+母音」で一つ、という構成になる。しかし英語の場合は違って、一つの言葉のまとまりに「子音」がいくつ...
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制作感想
「時間」と「環境」で勝ちに行く
最近流行り(?)のグループで、メンバー紹介ソングの制作にチャレンジしました。 特に、歌詞の内容やメロディの構成はそのグループのためだけに作るので、不採用の場合、他の案件にリメイクなどがしづらくリスクが高いのですが、逆にやるとなったら採用とるつもりでしっかり展開と構成、内容の辻褄を合わせたりグループの情報を徹底的に調べて取り組みました。 実は、よくある自己紹介ソング系はループのビートに適当に一人づつラップとかで紹介して行くものが多くて、メンバーの人数も多いと個人的に正直ダラダラして曲として聴いてられないな・・・ってものが結構多い気がしていたので、そこを打開するためにメンバー毎の特色の差異...
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制作感想
作曲
コライトチャレンジ(Rap編)
僕は昔はバンドマンだったので、曲作りの際はメンバーでスタジオに入って何時間もあーだこーだ言いながら、皆でパーツを組み合わせて1曲1曲膨大な時間をかけて仕上げていました。メリットとしては、自分では思いつかないようなアイデアが出るので楽曲の視野が広がりますが、デメリットは、アイデアがぶつかりすぎてまとまらないことです。 プロの作家になってからは、基本的には作詞・作曲・編曲と3つの役割に別れるわけですが、作曲をする立場から言うと、僕個人的に一番困るのが「ラップ」のニュアンスです。仮歌を録る場合、歌い方の違いはあれど、メロディはシンセメロの音符に沿って歌いますが、ラップははっきりとした音情報がな...
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制作感想
作曲
1音符の大切さ
今回はアニメのED主題歌の案件でした。同時に、歌手が女性声優アーティストさんのシングル曲ということもあり、両方向からの希望に添えるような楽曲にする必要があり、そこに向けて制作と向き合いました。 楽曲を作る際は、参考楽曲や求められている曲の方向性、歌詞のイメージを自分の中に落とし込むための作業に、なるべく時間を取ろうと心がけています。自分が歌い手さん、もしくはマネジメントされている方の立場ならどういう曲を作ってほしい、と思うだろうか?そんなことを考えます。 今回も参考楽曲、アニメの詳細、アーティストさん情報はチェックし、制作に取り掛かりました。とは言え、イメージは持つもののやはり簡単...
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制作感想
作曲
無難返上!
今回参加させていただいた案件は、女性アイドルグループのシングル曲でした。このグループへの参加は2回目だったので、既成曲やイメージはしっかりと頭に入っていましたが、前回が初提出だったこともあり、まぐれではなくちゃんとコツを掴めているのか不安もありました。前回の制作で見つけた得意分野でのアプローチにしつつ、また違った雰囲気で作ることにしました。 1回目のメロチェックの際、「特に問題もないけど無難すぎる」とのこと。この時点で、まだAメロ、Bメロ、サビまでしかできていなかったので、どうにか大サビと3サビで工夫しようと思いました。そして2回目のメロチェック。出来栄えは「60点。整ってはいるけどつま...
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制作感想
作曲
メロディの「コレだ!感」とは!?
こんにちわトライアル作家です。 日々の生活の中、今月もう2週間も経ってるの!?え、早!・・・やばい!今月まだ1つもコンペに参加してないんですが、、、そんな事って作曲コンペをやっているとありますよね。た、多分。笑 「まずい、、、そろそろコンペに参加せねば事務所の方にやる気の無い奴だと思われる!いかん、いかん!」なんて思いながら、コンペ情報を再度じっくり眺め、1つのアイドルソングに参加を決めました。 制作はいつも通りコンペシートをよく読み、曲の構想を考えます。リファレンスの感じからリズムとベースの雰囲気を寄せつつ、コードワークとメロディを再構築! なんて事を考えて最初のdemoはすぐに...
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制作感想
作曲
結局は「案件に寄せる力」なのか?
ここまでいくつか案件に参加した中で、とにかく案件に合わせることの必要性を強く痛感していたことから、自分の感性とうまく噛み合わないことに悩んでいました。 そんな中で今回の案件は、大サビ不要の90秒で締切が長く、曲調が得意な「切ない」系だったこともあり、多少気楽に作れるかな、と思い参加したような雰囲気でした。しかし、これもまた案件の求める「切なさ」と自分の好む「切なさ」がズレていたことに気づき、作業は難航を極めました。 自分にとっての「切なさ」とは、add9や順次進行で作る、淡くどこかスカッとするようなイメージでした。しかし、今回の案件の過去の採用曲やリファレンスを聴くと、明らかにそう...
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